コーヒーブレイク ―― お亀納豆 †
僕は缶コーヒーが好きだ。と言っても銘柄や味に特に拘りが有ったりする訳ではない。どれくらい拘りが無いかと言うと、一度飲んだ事の在る味でもすぐに忘れる。取り敢えず無糖でなければ何でも良い。そんな感じである。
それでも何故か僕は缶コーヒーが好きだ。外で飲み物を買う時は大抵缶コーヒーである。他の飲み物を買った時など、「血迷ったな、自分」と思ってしまうくらいである。
思うに、僕にとっての缶コーヒーという飲み物は特別に自分の好みにストライクな味が出る訳でもないが、理不尽な不味さを味わう羽目になる事も無い、言わば安全牌の様な存在なのかも知れない。
そんな訳で、今日も僕は缶コーヒーを飲み続ける。カフェインなんて糞くらえだ。
(了)