キャトルミューティレーション! ―― 五島顕一 †
「おい里中! おれミステリーサークル見つけたんだぜ。放課後見に来ないか」
ほう、おもしろそうじゃないか。でもそれ冗談で言ってるんだろ。そうだとしてもお前が話しを切り出してるなら、びっくりするようなものを見せてくれるには違いないが。
そして放課後。僕と弘前は河岸に行った。橋の下の誰かが生ゴミを燃やしたような悪臭がする。
「ここだぜ」
うわぁ、マジかよ。どこぞのオカルト番組で見たそのまんまだ。河川敷のヨシの一部がなぎ倒され、円と三角と直線が組み合わさった図形が浮かび上がっている。
「行って調べようぜ」
おい待て、ヤバそうだから止めろ。コラ、あ、もう・・・。止めるまえにどんどん進んでくから僕も行くしかなくなるじゃないか。
「ん? なんだこれ。カラスの死体か」
そんな気持ちの悪いもの見せんな。つーかこの辺りの臭いの原因はそれか。
「ところどころ焦げてる・・・。もしかしてこれってええと何だっけ? キャトルミューティレーション?」
うお、なんだか周りが急に眩しくなったぞ・・・!?
気がつくと僕と弘前は河岸で気絶していた。何か大変なことが起きたような気がするけど、忘却してるくらいだからやっぱり大したことは無かったに違いない。ところで、なんでここに来てるんだったっけ?
(了)