神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン †
- 作者:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2008-07-16
お薦め対象 †
辛抱強く新刊を待ってたぜ!という人。
粗筋 †
「私に触れるな――バケモノ」
ミゼルドリッドの袖が触れた瞬間放たれたその言葉は、その場にいた全員を凍り付かせた。クガノ・リュネア。トルバス神曲学院の生徒でありながら、精霊嫌いを公言する孤独な女生徒。トルバス・スピリット・フェスタで行われる生徒たちの模範演奏を率いるためにかり出されたフォロンは、そんな彼女に自分と通じる影を見る。そんな彼女につきまとう、血の様に赤い鬣を持つ馬型の精霊。そして街でささやかれる奏始曲の噂。この三つが結びついたとき、コーティカルテとフォロンは過去の因縁と隠された企みに遭遇する!
感想 †
「秘技・生暖かいリュックサック!」
「むう。しまった!?」
「どうしたの?」
「胸が足りないッ!」
「これでは、これでは背中越しに伝わる柔らかな、嬉し恥ずかしな感触で『ああ、背中に背中にィ!』とかフォロンをドギマギさせる事が出来ないのじゃ!」
おや……?ミゼルドリットの様子が……?wwwwww
何という『まかでみ』のテンションw
公式発売日の十五日が火曜日だったから、運が良けりゃ、土曜に出てるかと思って、書店に問い合わせたら、何言ってるんだこいつみたいなリアクションされたよママン……(´・ω・`)
だって、十四ヵ月前は土曜に出たじゃないか!
最初に発表された発売日は去年の十二月。そこから延期し、次に発表されたのが今年の三月。だが、榊さんの体調不良により、更に延期を重ね、最初の発表から実に七ヵ月後、ようやく『赤』第六弾の発売となりました。前巻『ビギニング・クリムゾン』から数えると、十四ヵ月振り。実質的な本編の再動という意味では、何と二十一ヵ月振りですよ。そんなに出てなかったんだ……。改めて確認して驚いちまったよ。そう言や、十二月に同時発売する予定だった『青』三巻ってどうなったの?築地さんと仲違いしたとかじゃないだろうな……。その代わりかどうか知らんが、『リライアンス・ブラック』が同時発売です。また『黒』か……。ちなみに、『ポリフォニカ』の二冊同時発売は今回が初めて。
つーか、何時の間にか『ポリフォニカ』シリーズって二十冊を突破してたんだな。この『ジェラス・クリムゾン』で二十四冊目。
久し振りの新刊は分厚いですよ!なんてったって、450ページ近くあるからな!もしかして、GA文庫最厚なんじゃね?
さて、母校であるトルバス神曲学院に特別講師として招かれたフォロンは、そこで精霊嫌いの少女クガノ・リュネアと出会う。このリュネア、三つ編みで眼鏡で吊り目でオデコでツンツンで、とどめに委員長というパーフェクト委員長です。最近の私は『D.C.Ⅱ P.S.』と『いいんちょ。』の所為で、委員長という存在に対して敏感ですよ?キャラ萌えは全然無かったけれども。あ、次巻でフォロン、若しくはカティオムにデレるんですね、分かります。
懐かしのトルバス神曲学院。ミゼルドリットがキネティックからの出張です。あちらでの評判が良かったので、文庫にも出て来ることになったんだとか。そうかそうか人気あったのか。みんな、ようじょとか大好きだからな!!
で、こちらでの登場に際して、前からの懸案だった幾つかのネタが仕込んであるそうです。作中で「どっち」とか「戻る」とか言ってるから、もしかしてミゼルドリットって一体の中級精霊が二体の下級精霊に分かれてるってことなのかな?コーティに合体変形精霊って言われてるしな。
口絵でぱんつが見えている気がするのは気のせいですか?
学院長は入院しているそうな。流石に限界が近いんだろうか。
ストーリーはコーティとシェルウートゥがヤキモチを焼きまくる、のほほんとした展開かと思いきや、創始曲が絡む大事件に発展。『ポリ赤』は白榊さんが書いてるから、えげつない結末にはならんけど、結構結末までの過程ではえげつない展開の一歩手前まではいったりするからなぁ。
しかし、ミノティの恋愛相談は和みポイント。
ちょっと気になるのは、三国戦争で活躍したとされる神曲楽士ムソルグスキー。彼は地球から来たそうだが、何かの伏線だったりするんだろうか。
そして、こんだけのボリュームで、まさかの上巻ですよ。下巻である『エイディング・クリムゾン』は連続刊行と見せかけて、延期しそうです。体調不良の次はスランプだってさ……(´・ω・`)
新刊一二冊落ちるって言われたら、発売順に考えて、『まかでみ』と『ポリ赤』だしなぁ。
ちなみに今月からポリフォニカ祭りがスタートするそうな。来月は、『赤』が延期しても、遂にTRPGのルルブとリプレイが登場だぜ!!やるかどうかも分からないのに買う気満々だぜ!!
更に、ムックGAマガジンとかいうのが出るぜ!GA文庫のためのムックとかポシャるとしか思えないんだぜ!!告知の仕方からして、不定期刊行っぽいから細々とやってれば長持ちするかも。
気になる内容ですが、掲載作品の中に『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと七つの仕事』という作品が。キタキタキタキタキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
ただ、文庫じゃないということと絵師が山本ヤマトさんから『レンズと悪魔』のカズアキさんに交代していることが残念。って、あれか。山本さんは『紅』のコミカライズでヒィヒィ言ってるのかな。
さて、気になるお値段は……2400円。高ぇええええぇぇええEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!コーティの悩殺抱き枕カバーとか『おと×まほ』のイメージソングCDとか要らんから、もうちょっと値段下げてくれ!
大体、八月九日っつったら、電撃文庫MAGAZINEとか電撃文庫とかで購入冊数十冊オーバーじゃねぇか!買わないなんて選択肢は無いんだがな!<何なんだ
次は『リライアンス・ブラック』。