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京都工芸繊維大学 文藝部

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Last-modified: 2007-04-12 (木) 10:47:48 (6228d)
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まじしゃんず・あかでみいⅠ 女神降臨!?

  • 作者:榊 一郎 イラスト:BLADE
  • 評者:お亀納豆
  • 日付: 2007-04-12

お薦め対象

萌えだけでは満足出来ない人。

粗筋

羽瀬川拓人は一見平凡な高校生だが、実は魔法使いを養成する「マジシャンズ・アカデミイ」に通う魔法使い候補生。彼は召還実習の追試でなんと、とんでもない「もの」を召還してしまう。美少女の姿をしたその「もの」は「タナロット」と名付けられるが、これが神界、魔界、人間界を巻きこむ一大騒動の発端だとは、この時誰ひとり気づく者はいなかった…。

感想

MAプロジェクト始動記念レビュー。

『ポリフォニカ』を読んだあたりで、榊さんの作品にハズレ無しと気付いたので買ってみました。

当時はラブコメらしいという話を聞いていたし、榊さん自身も萌え萌えでベタベタな話を、と言っていたので、避けていた。すると、あれよあれよという間に、気付けば短編集も合わせて十冊オーバー。

で、確かに萌え萌えでベタベタな部分はあるが、軸になっている部分は、いつもの榊さんのノリやん!!重い過去とか、差別問題とか、ワクテカする伏線とか!!

それから、この作品の二大ヒロイン、タナロットと羽瀬川鈴穂。

前者は神か魔かも判らない謎の存在。『ポリフォニカ』のコーティは彼女の影響を受けているんじゃないかと思わないでもない。

後者は三つ編み眼鏡ッ娘。それに加え、ノートに言葉を書いて意思表示する。ノートに書かれた言葉は文中では丸文字っぽい写植が使われている所為もあるんだろうが、これが素晴らしく可愛いのです。『山姫アンチメモニクス』にホワイトボードガールって居たなあ。

そしてタナロットは神界と魔界から来た存在によれば、<聖母>なんだとか。全ての神と魔を産みし者とか言うんじゃねーだろーな……。

ところで、最近気付いたんやけど、榊さんって女性の肌の描写をする時に、よく「処女雪」って言葉使うな……。

ってな感じで『まかでみⅠ』でした。つーか素直に略すと「まじあか」だよなあ。

評価 燃:A 萌:A 笑:A- 総:A



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