四畳半神話大系

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  • 作者: 森見登美彦 (著)
  • 評者: 峰々碧
  • 日付: 2016-07-15

お薦め対象 bookmark

元気がなくて、「ふーん」って感じの人。
意味不明なことに憧れる人、また意味不明な人。
当時、私はぴかぴかの一回生であった。とか思っている人。

感想 bookmark

 まず、最初に。この作品、同作者の「太陽の塔」に比べればまし?だった気がしますが、結構下品なこと書いてあると思いますので、そこだけは注意してください。ふわーって飛ばし読みしたら大丈夫です。
 えーと、やはり、文体というか言い回しの面白さは初めて読んだ人はびっくりするのではないかと思います。こんな小説あるんだって、衝撃的な感じ。それと、構成が凄いなあっと思った作品でもあります。最後の章まで読むと、一気にその実感がわいてきます。あれは作品書くときに全体を俯瞰して、把握できてないと無理ですね。あっでも、書いているうちに思い付いたとかあるのかな。
 一見、あほなことを大層に書いているだけのように見えるのですが、それは主人公の人柄を上手く表してるなあと思います。あの冷静に見たら無駄そうなことが無駄ではないんですよね。さらに、この作品のいいところは、阿保なことの中に鋭い洞察が隠れていることで、あまりにも主人公たちがぶっ飛んでいるので、読者は外側から笑っているのですが、いつの間にか内側に移動していて問いかけられるようになっているのかなと思います。
 可能性という言葉の使い方とかですね。



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