神曲奏界ポリフォニカRPG リプレイ 時を越えた子守歌 †
- 原作:榊 一郎 執筆:加納 正顕/F.E.A.R イラスト:みかき みかこ
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2008-08-13
お薦め対象 †
TRPGに興味の無い人も。
概要 †
将都トルバスにある、あまり人気の無いトウヤ神曲楽士派遣事務所。対人恐怖症の事務所長にして少女神曲楽士、ローゼ。サムライ神曲楽士、ティアン。苦労人で優しい白熊型精霊、バーセル。口やかましいオウム型精霊、ネル。そんな愉快なメンバーのところに、持ち込まれた一件の依頼。そこから大事件は始まった。
都市を破壊しながら暴走する精霊! 謎の楽曲を奏でる神曲楽士! 事件は事件を呼び、やがてトウヤ神曲楽士派遣事務所解散の危機に!
プレイヤーは、原作者の榊一郎に加え、小説家の三田誠、F.E.A.R.社長の鈴吹太郎。人気TRPGデザイナーの矢野俊策という、超豪華メンバー。執筆は新鋭、加納正顕だ!
感想 †
ルルブを読んでから、こちらを読んだので、理解し易かった。ルルブを読んだだけでは理解らんかった部分をこっちで補う感じ。
プレイヤーとして榊さんが参戦しているので、プレイしながら設定考証をしてくれるという隙の無さ。そういうわけで、設定は基本的に本編と矛盾していないし、キャラクターもしっかり作られているので、このリプレイを『ポリフォニカ』シリーズの一つとして認識しても良いような気がする。つーか、その内、『ソードワールド』のへっぽこーずやぺらぺらーずみたいにノベライズが出る可能性も十分あるんじゃないかと。
また、ツゲ神曲楽士派遣事務所の面子やマナガとマティアが顔を出すファンサービスもあり。
何より、トウヤ神曲楽士事務所所長で超人見知りの御嬢様ローゼリエ可愛いよローゼリエ。
ってなわけで、『神曲奏界ポリフォニカRPG リプレイ 時を越えた子守歌』でした。この面子でリプレイもシリーズ化してほしいな。榊さんが死なん程度に。そうだ、三田さんが書いてくれれば良いじゃない!
次は『エイディング・クリムゾン』『エンシェント・ホワイト』『ダン・サリエルと白銀の虎』。榊さんが結石で短期入院するらしいので、『赤』はまた延期しそうな悪寒。果たして、『ポリフォニカ』初の三冊同時刊行なるか!?