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京都工芸繊維大学 文藝部

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Last-modified: 2008-09-18 (木) 00:32:54 (5661d)
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神曲奏界ポリフォニカ エンシェント・ホワイト

  • 作者:高殿 円 イラスト:凪 かすみ
  • 評者:お亀納豆
  • 日付: 2008-09-17

お薦め対象

はいはい焼き直し焼き直しと言いながら、みんな読もう!

粗筋

精霊島にある音楽学校、中央精霊師学院に通うスノウドロップは2年生へと進級した。学期始めは新入生の案内やら、試験やらで慌ただしく過ぎる。そんな日々の中、学生達が楽しみにしている学園祭が近づいてきた。スノウはプリムローズやジョッシュ、デイジー等と音楽カフェを企画する。あれこれと準備に取りかかるが、肝心のカフェの会場が決まらない。思案の末、森の奥にある古びた聖堂が候補にあがり、みんなで下見に行くのだがそこで思いがけない事態に遭遇してしまうのだった。

感想

丸々一年振りの『白』です。絵師がきなこひろさんから凪かすみさんへと交代して、第二部炎帝の紋章編スタート。要するにキネティックの焼き直しです。キネティックを読んだ人達にも楽しめるように、毎巻書き下ろし短編及び中編を収録してくれるそうです。大変有り難いことです。つまり、「キネティック買った人ももう一回買ってね♪てへっ☆」ってことですね。そりゃ、『赤』『黒』と違って、『白』はキネティックの内容をちょっとでも飛ばすと訳理解らんことになるから、やらざるを得んのだろうが。どうも今回の進行具合と後書きから考えるにキネティックを消化するのに四冊くらいかかりそうです。本当の意味でストーリーが進行するのは早くて2010年か……orz
取り敢えず、来年は定期的に『白』が読めそう。
短編中編はスノウ以外のキャラが主役で、決して番外編という扱いではないらしい。それは楽しみだな。

書き下ろし部分で気になるのはナノポニートが言ったダンテが相変わらず年上の女に弱いという発言。相変わらずってのがよく判らん。パリアって、そんな相手居たっけ?

『私の美しい雪』
書き下ろし短編。プリムローズが婚約者のシダラ・ハーミットにスノウとの出会いを語るという構成。時系列としては本編より後の出来事なんだろうが、どういう状況なんだろう。プリムローズとハーミットの間には愛は無く、お互いの大事なものを守るための協力関係らしいが……。
三部で大きく人間関係が変わることを仄めかしていたりするんだろうか……?

そういうわけで『エンシェント・ホワイト』でした。イラストが代わったことに関しては特に気なりませんでした。カバー下にイラストがあったのが嬉しかったです。ただ、きなこさんの名前がキャラクター原案として入ってなくてアレ。わざと書いてないのかな。

続きは十二月の『スパイラル・ホワイト』で。帯で新展開告知予定。『エイディング・クリムゾン』の後書きに書かれていた未発表企画の片方ってこれのことか?
一番嬉しいのは『白』のアニメ化なんだが、「読者のみなさんも思ってないこと」ってのが思わせ振り過ぎる。この言い方だとこれまでの企画の第二弾って可能性は消えるし、個人的にはシリウスかゼロサムでの新連載ってのがコミカライズなんじゃないかと思うわけですよ。

くそう!wktkが止まらねぇ!!

次は『ダン・サリエルと白銀の虎』。

評価 燃:A+ 萌:B+ 笑:B 総:A+



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