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京都工芸繊維大学 文藝部

Top / イスマイル・カダレ『夢宮殿』
Last-modified: 2018-04-07 (土) 15:31:27 (2450d)
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ブックレビュー

イスマイル・カダレ『夢宮殿』

  • 評者: 篠瀬櫂
  • 日付: 2016-11-26

感想

名家の血を引く主人公は、紹介状を手に〈夢宮殿〉へと足を踏み入れる。謎に包まれたこの国家機関では、帝国中から集まった夢が選別され解釈されていた。夢想と権謀が入り混じる、重苦しくも魅力的な官僚機構へと、主人公とともに没入してゆく。幻想的な道具立てでもってディストピアを描いた、アルバニア人作家の代表作。