今日の空 †
葉野海
君がいない僕は幸せじゃない 周りの人が親切に教えてくれた
誰だって、君を探し求めてる そういう規定が気持ちわるい
傘を捨て、大きな雨粒に打たれて、
そしたら、今日の空について話そうよ
君と僕の話をいつまでするの もう語りつくされているのに
君がいない世界なんて無価値だ そんなストーリーは、全部、本物じゃない
もし雨が止んだら、虹が見えて、地は光って、
そしたら、今日の空について話そうよ
光にくらんだ眼は、君を見つけられない 君は届かぬところで星になるのかな
もし、君に気が付かないで、すれ違ったら、この身体を切り裂いてくれ
午後の風が吹いてきたら、海に行って、砂を踏んで、
そしたら、今日の空について話そうよ
君に全てを捧げたい でも、その前に、この感覚に頷いてほしい
正否や真贋、何で計ればいいの 全部うるさくて、確かじゃない
夕暮れて、空の青が黒へと移りゆく、月明かりが差す、
そしたら、君と僕について話そうよ