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京都工芸繊維大学 文藝部

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Last-modified: 2007-04-10 (火) 22:36:18 (6465d)
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おしゃれ泥棒

  • 出演: オードリー・ヘプバーン, ピーター・オトゥール, イーライ・ウォラック
  • 監督: ウィリアム・ワイラー
  • 評者:
  • 日付: 2006-08-30

お薦め対象

オードリーが出てるよ!

あらすじ

 美術館に名画の寄贈をしつつ、実はその絵を贋作していた画家のシャルル。探偵シモンは、シャルルを怪しむ美術商に依頼され、彼の家に忍び込むが、娘のニコルに見つかってしまう。ところが彼女はシモンを泥棒だと勘違いし、父が美術館に出品した名画を盗んできてほしいと頼む。

感想

 B級の漂いを払拭することのできる女優、オードリー・ヘップバーン。彼女主演の明るくて軽やかなデートムービーでした。

 この作品について、わたしは感想というものをあまりもちません。ストーリーはお決まりの進み方をして、ハンサムな二枚目とキュートなお嬢様が、印象最悪のところからスタートして、徐々にお互いの魅力に惹かれあっていくという、王道そのものの映画であるためです。全編を通して、フラグが立つ瞬間が目に見えるようにわかります。

 ただ、話題の俳優を使って映画を撮れば、内容はともかく興行は上がる。そういった製作者側の意図が手に取れるような作品です。

 それなのに。

 わかっちゃいるけど。


 なんてオードリー・ヘップバーンは可愛いんだ!


 小さな自動車を乗り回し、贋作がばれないように一人で無謀な泥棒に挑もうとする姿。イニシアティブがとれないで振り回される彼女は、もう反則もの愛らしさです。 女の涙は武器になる。しかし、彼女の涙は神様であるよう。あの泣き落としに、首を縦に振らない男はいないというほどに、無邪気に自分の信じた道に進んでいきます。すごいです。彼女が助手席に座りさえずれば、運転手は常に彼女の望む場所にエスコートする。

 ただ、出演者やセットを楽しむ映画です。他に観るべきものはありません。美術館に侵入する方法も、彫像を盗み出すアイデアも、悲惨なほどご都合主義であり、舞台がフランスにもかかわらず、全員、英語を喋るなど、つっこみどころ満載であります。

 それにしても、「おしゃれ泥棒」という邦題は如何なものか。
 原題は「HOW TO STEAL A MILLION」。直訳すると、百万ドルの盗み方、といったところかな?「おしゃれ泥棒」という単語を聞くと、無意識にセクシーコマンドーの使い手、マサルさんの肩についているアレを思い浮かべてしまうわけです。

 まあ、内容とは一切関係ありませんけどね。

評価:B-



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