ゴッドファーザー †
- 作者: 出演: マーロン・ブランド, アル・パチーノ, ジェームズ・カーン
- 監督: フランシス・フォード・コッポラ
- 評者: 哉
- 日付: 2006-08-23
お薦め対象 †
渋い映画が好きな方へ。
あらすじ †
47年、ニューヨークでマフィアの抗争が激化した。敵対するタッタリア・ファミリーにドンを襲われたコルレオーネ・ファミリーでは、ソニーとマイケルの兄弟が戦いの中心人物となり、父親の敵をとるために銃を握る。
感想 †
マフィアという特別な環境下での、愛に満ちた絆の物語。
なんて格好良い映画なんだろう。発表されたのが1972年だから、もう30年以上も経っているというのに、俳優のひとつひとつの動きが洗練されており、どこにも無駄なところがありません。
特に、ドン・コルレオーネの三男マイケルを演じたアル・パチーノに惚れてしまいました。
マフィアを嫌いながらも、襲撃にあった父親の復讐のために自ら銃を握り、ファミリーのためには殺人すらいとわない。そこから、彼の映画の中での存在感が格段に違ってきます。瞳が力強く凄みが増し、マフィアの風格が漂い始める。時代の流れにさらわれそうになるファミリーを纏め上げ、ドンと呼ばれるほどに成長していく。
そこには、素晴らしい家族の絆が描かれています。
家族と幸せに暮らす日常と、政治家や権力者を牛耳るほどの力をみせる非日常とが絡み合いながら、穏やかに映れるマフィアの在り方。スマートに着こなされた衣装やセリフ、自動車といったものにまで憧れを抱いてしまいます。
「家族を大事にしないやつは男じゃない」
ドン・コルレオーネは本当に偉大な男です。是非、ご観賞あれ。
評価:A