12モンキーズ †
- 作者: 出演: ブルース・ウィリス, ブラッド・ピット, マデリーン・ストウ
- 監督: テリー・ギリアム
- 評者: 哉
- 日付: 2006-08-23
お薦め対象 †
ブラッド・ピットが出てるよ!
あらすじ †
21世紀初頭、人類は細菌によって絶滅の危機に瀕していた。科学者たちは細菌の流布に「12モンキーズ」が関わっていると突き止め、囚人ジェームズ・コール(ブルース・ウィリス)を細菌が蔓延しはじめた1996年に送り込む。細菌をまいたのは果たして誰なのか…。
感想 †
途中までは魅せる展開だったのに、と悔やまれる作品。
この作品が撮られた時代を考えると、かなり力の入っている類のSF映画だと思います。が、近代的に仕上げようとしているけれど、現代から見てチープだと感じてしまう典型的な感じ。それに近未来の雰囲気もあまり好きになれませんでした。まあ、ほとんど現代、といっても90年代が主軸にストーリーが進むので、安っぽい感じはしないのですが。
狂人ブラッド・ピットの演技は、とても良かったです。まあうん、そんなとこです。
ミステリというものを、この作品は根本的に履き違えています。伏線の張り方はなかなか気が利いているというのに、このミスリードは酷い。完全にアンフェアです。それでいて、この結末は想像できなかったでしょう、と言わんばかりの作り手のほくそえんでいる所が想像できて、さらに腹が立ちました。たぶんわたしの心が狭いためでしょう。サプライズはあるけれど裏切られたと感じてしまいました。
本来なら赤点ものですが、ブラピが出演していたので評価をかなり上げておきました。
それにしても、なんであのシークエンスを入れたのか甚だ疑問でなりません。あれさえ無ければ、とため息が出てしまう作品でした。
評価:C