ローマの休日 †
- 出演: オードリー・ヘプバーン, グレゴリー・ペック
- 監督: ウィリアム・ワイラー
- 評者: 哉
- 日付: 2006-08-16
お薦め対象 †
彼女の魅力に溢れていますとも。
あらすじ †
王女アンは、過密なスケジュールと自由のない生活への不満が爆発し、夜密かに城を抜けだした。直前に打たれていた鎮静剤のせいで、無防備にも路傍のベンチでうとうとしはじめる。そこに通りかかったのが、アメリカ人新聞記者のジョー・ブラッドレーだった。見かねて介抱するうち、いつの間にか王女はジョーのアパートまでついて来てしまう。
感想 †
何故、こんな何の変哲もない平凡なラブストーリーが愛されるのか。
わかりやすい設定に、捻りのないストーリーライン。
たぶん、当時の流行の波に流すためだけに撮られた作品。
叶わない恋なんていう使い古された題材を恥ずかしげもなく用いて、
恋愛映画の取扱説明書通りに作られているにも関わらず、
「ローマの休日」は輝きを失わない。
だって、オドーリーが可愛いんだよ!
酔っ払って寝ぼけながら詩をそらんじたり、
バイクに二人乗りで街を走り回ったりダンスを踊ったり。
真実の口でからかわれる姿や、ギターで追手をのして、
水の中に飛び込んだりと、彼女の魅力が時を越えて画面から零れ落ちてくるんでさぁ。
そこには、いつまでも色褪せない女優がいる。
彼女の存在があるために、この映画は凡庸から抜け出すことができ、
いつまでも傑作として語り継がれていくのでしょう。
最後にもう一度、オードリー=ヘップバーンは本当に素晴らしいです。
評価:B+