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京都工芸繊維大学 文藝部

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Last-modified: 2007-12-02 (日) 00:05:28 (6230d)
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銀槌のアレキサンドラ

  • 作者:上野 遊 イラスト:いせのや じん
  • 評者:お亀納豆
  • 日付: 2007-12-01

お薦め対象

ベッタベタ上等な人。

粗筋

ある夜、謎の生物に襲われ重傷を負った光輔を救ったのは、長柄のハンマーを持った少女・サンドラだった。彼女は別の“世界”から「次元の境界」を喰い破る”魔獣”を追って来た魔法使いと名乗る。命の恩人であることを盾に光輔の部屋に居着いてしまったサンドラは、デカい態度と旺盛な食欲で光輔を振り回す。やがて再び魔獣が出現するが、サンドラの魔力の源である魔石は、治療のために光輔の体内にあった。魔法が使えないサンドラを救うべく、光輔は魔獣に挑むが……。

感想

「なぜ闘うかって?そんなの、世界を護るために決まってるじゃない!」

ぺたんこヒロインキタコレ<落ち着け

電撃文庫。『彼女は帰星子女』の上野さんの新シリーズ。タイトルとヒロイン・サンドラの持ってるハンマーに惹かれて購入。前シリーズがバトルものじゃなかったってのと、全編通して漂っている『シャナ』っぽさを考えると、編集部に書かされているんじゃないかと疑念を抱いてしまうが、これがなかなかどうして面白い。

設定も展開もベッタベタ。だが、それが良い。
特に口絵で裸Yシャツ+ぴんくのぱんつとか、テニスウェアとかの露骨過ぎる狙い具合が実に良い。
とどめと言わんばかりに、サンドラは身長150cm未満で、ぺたんこという花丸もののステータス。

ストーリーは一応区切りがついているが、これからが本番という感じ。吉田さん初美との絡みも、あんま無かったし。

ってなわけで、『銀槌のアレキサンドラ』でした。予想外に面白かった。今後に期待。

評価 燃:A- 萌:A+ 笑:C+ 総:A



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