時の魔法と烏羽玉(うばたま)の夜 †
- 作者:在原 竹広 イラスト:GUNPOM
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2007-06-14
お薦め対象 †
タイムパラドックスが大好きじゃない人。
粗筋 †
普通の中学生である光田直日人はある日突然、トミーとジョニーと名乗る二人組の男にさらわれてしまう。なぜ自分がさらわれるのかわからない直日人に返ってきたのは、「アンタは『魔術の血』だからな」という言葉だった。軟禁されていた直日人を助け出したのは、ステッキを操り魔法を巧に使う少女、烏羽玉窈子。彼女もまた直日人のことを『魔術の血』と呼んだ。わけがわからないまま、直日人は窈子に連れられて、烏羽玉家に行くことになったのだが、そこに待ち受けていたものとは……。
感想 †
私が行く。時を超えて。
電撃文庫。『桜色BUMP』を三巻まで出したところで、『TAKE FIVE』に脱線するが、二巻で打ち切り。『桜色BUMP』に戻ってくるも、やはり奮わず、HJ文庫で『ブライトレッド・レベル』を二冊出すが、結果は言わずもがな。
そんな在原さんが奇蹟の復活。電撃は作家さんを大事にするなぁ。
さて『竹5』という、とんでもない地雷を踏んだ身としては、『桜色BUMP』以外の作品を買う気なんぞ無かったんだが、表紙画像を見た瞬間、購入決定。黒髪と絶対領域が眩し過ぎる……!!(ぇ
んで、地雷を覚悟していた本編ですが、御免なさい、純粋に面白かったです。アツかったです。
帯でネタバレしているのは、どうかと思ったが。もしかすると、バレるの前提で、その状態から、如何にして、ハッピーエンドに持って行くかを考えさせたかったんだろうか。
加えて、伏線の張り方が秀逸でした。頭の中で、繋がったとき、非常に爽快。
そして、「ばあちゃん」が直日人を助けに現れたとき、デンライナーに乗っているのかと思ったのは俺だけで良い。パラララララパラララララみたいなw
ってなわけで、『時の魔法と烏羽玉の夜』でした。目新しさは無いけど、面白かったです。窈子可愛いよ窈子。
予想外の当たり。