タロットの御主人様。 †
- 作者:七飯 宏隆 イラスト:YUKIRIN
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2007-06-07
お薦め対象 †
タロットカード好きな人。
粗筋 †
「ばーちゃんみたいな立派な占現師になる!」
夢だけは一人前のふにゃけた男子高校生・秋人は、陰陽道の占家・四阿家の跡継ぎ。でもその占いは「逆に感心するほど当たらない」と、幼なじみの結夏にバカにされるほど。日々精進するものの、夢の実現はあまりに遠い。そんな彼の元へ、ある日風変わりな依頼が舞い込む。封印された木箱。不可解な占具。怪しげな金髪美幼女。そして占うのは──『楽園の在処』。起こるべくして起きた異変の中、秋人は決死の覚悟で事態の収拾を図る。でもその鍵となるのは──
「は? ……結夏との“キス”だって!?」
感想 †
『ルカ』で大賞をとった七飯さんの新作。タロットカードを司る少女達と『支配(キス)』を巡る学園アルカナコメディっていうベッタベタなキャッチフレーズに釣られた俺の負け。
表紙ではメインヒロイン結夏(ゆいか)が可愛いポーズとっているが、しまぱん見えてるよ!!帯で隠れそうで、隠れてない!?
で、この結夏、ぺたんこ設定なのだが、イラストを見る限りでは、そうは見えんのだが……。
そんでタロットカードですよ。主人公、秋人(あきと)は二十二枚のタロットに『憑依(シグニフィケイション)』された少女達を使役して、散らばったタロットを集めなければならない。
これだけなら、かなりワクテカなんだが、少女達を『持ち札』にするためには、唇にキス、能力発動の条件は身体の何処かにある刻印にキス、なんつー素晴らしくアレでナニな設定が。
これはラブコメとタロットバトルのバランスを上手くとらないと、えらいことになってしまう気がするぞ。
何にせよ、序章にラストバトルの開始シーンなんかを持って来ているので、一巻打ち切りは切な過ぎるし、三巻くらいまでは出してほいしいなぁ。