十三番目のアリス †
- 作者: 伏見 つかさ イラスト: シコルスキー
- 評者: 土星から来た猫
- 日付: 2006-10-29
お薦め対象 †
ゴスロリお嬢様、ツンデレ、巨大武器で戦う女の子
以上のキーワードに反応した人
内容 †
傲岸不遜な気質で知られる九条院アリスは、みずから「冷嬢の心得」を定め理想的なお嬢様を目指す十四歳。十五歳の誕生日を間近に控えたある日、アリスの前に彼女を「十三番目(サーティーンス)」と呼ぶ謎の少女が現われる。「私は三番目よ。貴女が眠らせている力を暴き出してあげるために来たの」平穏な学園生活を謳歌していたアリスに、突如訪れた過酷な試練。そして彼女に隠された秘密とは―!?誇り高くて意地悪でワガママで、でも、ちょっぴり優しくて…そんなお嬢様・アリスが巻き起こす“ハイ・ゴシックアクション”、ここに開幕。
感想 †
シャナ(灼眼のシャナ)やルイズ(ゼロの使い魔)に匹敵するツンデレ女の子を発見しました。
30ページほど読み進めて私は言いました。
「ま、眩しい!眩しすぎる!!」
主人公のアリスは私が見るにはあまりにも眩しすぎました。すっげ~いい子じゃないか。
そして本を読み終えた私は言い放った。
「ツンデレキャラにここまで萌えたのは初めてだ…」
お亀納豆の感想 †
――お母さん、大変です。恋敵が現われました。
電撃文庫。タイトルに惹かれて買おうかと思ったんだが、店頭で口絵を見て、「駄目そう!」と思って切り捨てちゃった作品。土星猫から借りました。
って、これ面白いな!!適度な文章の硬さと王道パターンがイカス。
『シャナ』『レジンキャストミルク』『ディフェンソル』『イリスの虹』『ぼくと魔女式アポカリプス』『断章のグリム』の六大学園異能力バトルものに殴り込みか!?まあ、『ディフフェンソル』が完結まで一ヶ月切ってるから、その枠かな。あ、『アスラクライン』はどうなんだろ。
で、口絵もちゃんと見たら、エロ可愛くて、大変宜しかったです。何よりアリス可愛いよアリス。
設定面も俺好みの展開。LTスフィアを持つ少女達がカラミティと呼ばれる専用武装を用いて戦う。しかもカラミティは属性変異(バレルチェンジ)が可能というのがアツイ。
伏線もがっつり張ってあるし、これは買いだな!
そして無事完結にまで辿り着けたと時にラスボスとなるのは、一番目、十四番目、零番目あたりだと思うのだが、どうだろうか。十二番目は何だかんだでラスボスではない気がする。つーか新しい番号が出て来る方が燃える。
にしても、どう考えてもアリスはツンデレだと思うのだが、何処にもツンデレって書いてないのは好感が持てるな。最近はツンデレじゃないのにツンデレって書いて、読者を釣ってるのがちょいちょち見られるからなあ。『護○ん』のアニメとか。