半分の月がのぼる空7 another side of the moon―first quarter †
- 作者:橋本 紡 イラスト:山本 ケイジ
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2006-06-13
お薦め対象 †
活字をさっくり読みたい人。
粗筋 †
秋。里香にとって初めての文化祭──山上祭。裕一はまったくやる気がなく、だらけにだらけていた。だが山西に無理やり引っ張られていった視聴覚室では『古典ロシア映画上映会』なるものが始まろうとしていて、それはつまり先生にバレたら停学もののいわゆるエ○ビデオ観賞会で、そこに先生が突入してきて……。一方里香は、みゆきと共に演劇部の練習を見学していた。そこで部長の柿崎に、ある目的で声をかけられ──。
感想 †
短編集です。これまた表紙の里香が可愛いんだよ。しかし今回は口絵があまり奮わない。もう少しインパクトが欲しかった。つーか着せかえ里香ちゃんのコーナーって文庫ではやってくれへんのか?
で、短編は書き下ろし一本、色んなメディアミックスに特典として付いていたものを三本収録。書き下ろし短編が目的でドラマCDやDVDを買った人は災難だったと思われ。だが、DVDのCMで「此処でしか読めない橋本先生の小説が」と言っていたのを俺は忘れない。
そして個人的に気に入ったのが巻末のショートコミック『多田吉蔵のうれしはずかし病院ライフ』。このじーさん、一巻でお亡くなりになった癖に、色んな処に出てくるよなあ。
ってな訳で短編集前半でした。もっとツンデレ成分が欲しかったという印象。猫缶スパゲティは美味そうだったが。後半戦最終巻は八月発売予定。
評価 燃:C 萌:A 笑:C+ 総:A