絶世少女ディフェンソル †
- 作者:マサト 真希 イラスト:芳住 和之
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2006-06-07
お薦め対象 †
ややこい設定が好きな人。
粗筋 †
「突然だけど。君、あたしの“王<レクス>”になって」
羽立慎は一ヶ月前に転校してきた天音ユイナに思いがけない告白をされる。彼女は“境界守護士<ディフェンソル>”と名乗り、慎に自らの“王<レクス>”になって欲しいというが……。
それをきっかけに平穏な日々に異変が訪れる。突如襲いくる黒と真紅の二人組の少女、天上劇団<ディヴァン・ギニョル>と自称する不可思議な一団。門の王とは、境界守護士とは、異域より来る敵“デイブレイク”とはなにか……?七月の熱く暴走気味な三日間が、今始まる。
感想 †
境界守護士<ディフェンソル>は王<レクス>を選び、神語の指輪<デイ・ロタ>を託し、共に称号<タイトル>を得て、黎明<デイブレイク>と戦う――。
この設定と口絵だけ見たら、ものっそい面白そうやと思ったんやけど、名作には届きそうもない雰囲気。まずキャラクターを出し過ぎ。勿論と言うか何と言うか持て余している。称号を持っている人が沢山出て来るのは良い事だとは思うんだが……。
それと文章。戦闘描写中に地の文で、!マークを使い過ぎ。一気に四つも使われると萎えます。
極めつけはイラスト。内容からすると、萌えてかつ格好良いイラストが描ける人でないと駄目だと思うのだが、どっちつかず。構図がぱっとしない。携帯を描いたら、テレビのリモコンに見えるし……。
この巻で、唯一良かったのは、ユイナが慎を王に選ぶシーンです。ここはアツイ。デジモンが新たな進化を遂げる瞬間と言えばお理解りになるだろうか。
ってな訳で、『ディフェンソル』でした。お暇なら読んでみる事をお薦めします。
評価 燃:A- 萌:B 笑:C+ 総:B+