学校を出よう! Escape from The School †
- 作者:谷川 流 イラスト:蒼魚 真青
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2006-08-16
お薦め対象 †
双子の妹テラモエスな人。
粗筋 †
超能力者ばかりが押し込まれた山奥の学校――第三EMP学園。僕は超能力を持っているわけでもないのに、なぜかここにいる。もう六年も。理由は明確。僕のすぐ後ろで今もひらひら回っている女の子の幽霊のせいである。彼女の名は春奈。僕の妹で、六年前に事故で死に、死んだ翌日には幽霊になって僕に付きまとうようになった。幽霊の癖に外見はちゃんと成長していまも歳相応の姿をしているのだが、問題はその中身で……! 兄想いというか、兄離れができないというか、ブラザーコンプレックスというか……。
さらに第三EMP学園の面々ときたらまったく、超能力者とはどうして揃いも揃って妙な奴ばかりなんだろう?
……こんな学校、早く出て行きたい!!
感想 †
べ、別に『ハルヒ』繋がりで読んだ訳じゃないんだからね!
なんつー冗談はともかく。
確か2003年の6月くらいに『涼宮ハルヒの憂鬱』と同時発売で谷川さんは鮮烈なデビューを果たした。『ハルヒ』と同じく、こっちも友人に借りて、一度読んでるんだが、やはり当時はピンと来なかったんだよなあ。で、『ハルヒ』が面白かったから、こっちはどうだろうか。折角図書館に置いてあるんだから、読んでみようかってな流れですよ。
さて『ハルヒ』が「ビミョーに非日常系学園ストーリー」なら、こちらは「学園超能力モノ」。
若干かぶっとるやないけ!!古泉一樹と抜水優弥なんて、そのいかがわしい言動が被りまくり。敵味方の違いは有れど。
それから主人公の雰囲気も何か似てるんだよなあ。どっちも主人公の一人称だから仕方無いのかなあ。
で、お約束な感じで配置されているヒロイン達。表紙は主人公の双子の妹。向かって左は主人公を「兄さん」と呼ぶ。右は主人公に取り憑いている幽霊で、お兄ちゃん大好きっ娘。リボンが可愛い。
他にも黒衣のゴスロリ娘とお色気ポニーテール女が登場。
当時は蒼魚さんのイラストで萌え萌えだったが、今見ると、そんなになんだよなあ。目が肥えてきてるな……。
で、オチがちょっと好き嫌いが分かれるんじゃないだろうか。間違ってもハッピーエンドとは言えへんし。
ってな訳で『学校を出よう!』でした。取り敢えず全巻読んで、面白かったら買おっかな。