ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン †
- 作者:新井 輝、築地 俊彦、水城 正太郎、師走 トオル、田代 祐彦、吉田 茄矢、あざの 耕平 イラスト:さっち、駒都 え~じ、しのざき あきら、緋呂河 とも、若月 さな、深山 和香、村崎 久都
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2007-06-27
お薦め対象 †
富士見ミステリーが好きな人。
粗筋 †
本作品は2005年に開催された《秋葉原エンタまつり》において、富士見ミステリー文庫が主催したイベントから生まれたリレー小説。ふとしたことから手に入れてしまった謎の学級日誌。キャラクターたちの手から手に渡るに連れ、これが現実なのか架空世界なのか、境界も曖昧になっていき……。まさにどう転ぶかわからないスリリングな展開。そして驚愕のラスト! 綾さん、凛ちゃんをはじめオールスターキャストで贈る夢のような企画です。
感想 †
「これは、連載を抱えた多忙な中、強引に原稿を押し付けられた築地先生の分!」
富士見ミステリー文庫が放つリレー小説。最初、タイトルを見たときは、「猫の音」だと思ったんだが、実は「猫ノート」だったワナ。理解り難ッ!!
表紙はネコミミ装備の凛というのは、完全な釣りで、それだけを理由に買うと、身内ネタとか満載のため、各著者の執筆状況を把握しておかないと、全然面白くないと思われる。
一人目、新井さんは普通。いつも通りにエロ。
二人目、築地さんも、和樹の性格が、やや異常しくなっていたものの、まだ普通。つーか、この人、富士ミスで何にも書いてねーじゃん!!書くと言いつつ、企画さえ、出してないらしいが、今これ以上シリーズを増やしたら、えらいことになるから止めてくれ。それはそうと、駒都さんのイラストが表紙意外使い回しです。
三人目、水城さんが作家仲間の身内ネタに走ったあたりから不穏な空気が。やっぱり水城さんは、こういうお脳の傷んだものを書いてる方が面白いよね。でも最後に「あいつ、○○文庫で書いたんだぜ?」って、書かれてて爆笑した。○○文庫だけじゃなくて、○文庫でも書いたよなw それに「うちの看板背負ってたのにさ」って言うけど、『東京タブロイド』も『LOST MOMENT』も『ハーフダラーを探して』も『たましいの反抗記』も打ち切られたら、そりゃ他レーベルに逃げ出したくもなるよ!!いやしかし、久し振りに見た麻衣子は可愛かった。
四人目、師走さんもグダグダ。
五人目、田代さんはハッチャけるし。
六人目、そろそろ作家生命の危なそうな吉田さんが何とか事態を収拾しようとし。
最後の七人目、あざのさんが、ぶっちゃけ過ぎたトークに『ドラゴンボール』ネタを交えながら、落とすというミラクル。ホントは、みんな書くの嫌だったんじゃ……。
結局、どの辺が『ラブバージョン』だったのだろうか……。と言うか他のバージョンが出たりするんだろうか……。