KIT Literature Club Official Website

京都工芸繊維大学 文藝部

Top / ブックレビュー / 4829163569
Last-modified: 2007-04-07 (土) 01:34:52 (6228d)
| | | |

たましいの反抗記 すてるがかち!

  • 作者:水城 正太郎 イラスト:ミヤス リサ
  • 評者:お亀納豆
  • 日付: 2006-06-18

お薦め対象

イラストがメインなんだと割り切れる人。

粗筋

麻紀はちんまい中学生。島全体を敷地に持つ全寮制の巨大学園『自転(オノゴロ)学園』の中等部新入生・麻紀は、学園を支配するという伝説の校章を偶然手に入れ、学園内の抗争に巻き込まれてしまう。そんな校章の処理に頭を悩ます麻紀だったが……。

感想

富士見ミステリー文庫で、『東京タブロイド』は十二冊も出したのに、打ち切り。第二シリーズ『LOST MOMENT』は打ち切りエンドさえ迎えられず、第三シリーズ『ハーフダラーを探して』は三巻打ち切りエンド。最近では新創刊のレーベルに顔を出している、そんな水城さんの最新作。

もう既にタイトルと粗筋から駄目臭がプンプンする。でもイラストがミヤスさんなら買うしかないじゃないか!! 期待通り、ミヤスさんの描き出す美少女達は素晴らしい。黒髪の聖佳さん万歳。

で、お話ですが、駄目。の一言に尽きます。イラストが無かったら、相当低いランクになりそうなくらい。『三十三間堂学院』を劣化させたような内容と言えばお理解りになるだろうか。しかもちゃんと完結してない。プツ切れ。何だこれ。取り敢えず美少女が沢山出て来るので、視覚的にはお腹一杯なのだが、いかんせんキャラが立っていない。つーか誰が誰やら判らんようになりました。

かつては『東京タブロイド』が富士見ミステリー文庫一、面白い作品と言われたのになあ。水城さんは何処へ行きたいんだろう……。

評価 燃:C 萌:A- 笑:C+ 総:C+



一覧に戻る