KIT Literature Club Official Website

京都工芸繊維大学 文藝部

Top / ブックレビュー / 4797342994
Last-modified: 2007-08-18 (土) 01:35:34 (6110d)
| | | |

神曲奏界ポリフォニカ ぱれっと

  • 作者:浅井 ラボ、あざの 耕平、神野 オキナ、三田 誠
  • イラスト:山本 ヤマト、okama、椋本 夏夜、狐印、凪良
  • 評者:お亀納豆
  • 日付: 2007-08-18

お薦め対象

取り敢えず『され竜』好きは。

粗筋

浅井ラボ、あざの耕平、神野オキナ、三田誠、4人の個性がぶつかり合う、まったく新しいポリフォニカがついに登場!

名もない殺し屋神曲楽士の悲しい一編-『音色は遠く、耳に届かず』

アクの強い新進気鋭の神曲楽士が、ふと見かけた上級精霊に契約を求める-『ダン・サリエルと白銀の虎』

山で一人生活する辺境治安官のもとに、不思議なお客が現れて-『ワイルドウェスト・いえろー』

年老いた神曲楽士とレンバルトの味わい深い交流を描く-『たとえ時が経とうとも-As Time Goes By-』

イラストレーターも超豪華仕様でお送りするスペシャル版。

感想

お盆の御陰で前倒しだぜウェーイ。

さあイカれた豪華さを誇る布陣が贈る『ぱれっと』ですよ。既存のキャラが出て来るアンソロジー的なものかと思っていたんだが、三田さん以外は完全にオリジナルでビックリしました。全員、予め『ポリフォニカ』の設定を知っていたんだろうか。

表紙と口絵は「コーティカルテ」というテーマで、各絵師さんが描き下ろしたもの。でも、コーティ、どのエピソードにも名前すら出てなかった気が……。
ちなみに表紙を描いた山本ヤマトさんは各エピソードの扉絵も担当。

それでは各エピソード毎の話を。

三田さんの『たとえ時が経とうとも―As Time Goes By―』
レンバルトの話。ゲスト作家の方が神曲の描写を、ちゃんとやっている気がするのは気のせいか。

ラボさんの『音色は遠く、耳に届かず』
取り敢えず自重しろwwwwwwwww
発売前から、きっとグロいと散々言われていたが、グログロの超鬱展開ですよ!ある意味、空気を読んでいるとも言えるが。そして後書きが面白すぎる件。『され竜』でも、こんな感じなんだろうか。参加理由が事故てwww視神経が垂れ下がるシーンはポロリとは言わねぇだろwww

神野さんの『ワイルドウェスト・いえろー』
何、『あそびにいくヨ!』のアシストロイドと脇キャラ出しとんねん。一応整合性は、とれてるんだろうけど、これは無いわぁ~。それにタイトルの「いえろー」って、何なの?深く考えた方が負けなのか?これが五色目になるって展開だけは止めてくれよ……?僕は神野さんとの相性が、やたら悪い気がします。

あざのさんの『ダン・サリエルと白銀の虎』
シリーズ化するべきだと思うんだ。と言うか『BBB』とか『Dクラ』とか、どうでも良いんで、是非書いて頂けませんか、あざのさん。
だって、話の終わらせ方が「いつでも続き書きますよ?」というアピールにしか見えねぇもん!七楽門のキャラとか、ボクっ娘精霊とか、あからさまに銀の聖獣っぽいコジ・クロエ・フィガロとか、四人の中で一番理解ってる印象を受ける。

ってな感じで、『ぱれっと』でした。今後も半年に一回くらいのペースで短編集は出してほしいな。

次は『アニバーサリー・ホワイト』。の筈なんだが、折込チラシの来月の新刊予告に載ってないワナ。編集部のミスなのか?それとも、ここにきて、月刊『ポリフォニカ』に終止符が打たれるのか?

評価 燃:A+ 萌:A 笑:A+ 総:A+



一覧に戻る