神曲奏界ポリフォニカ レゾリューション・ブラック †
- 作者:大迫 純一 イラスト:BUNBUN
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2007-07-13
お薦め対象 †
大迫さんが嫌いじゃない人。
粗筋 †
「何度も何度も言うけどね、どデカい坊や、その子は人間なんだよ。しかも、まだ一七の女の子だ」
集中治療室でカリナの言葉を反芻するマナガの前には、酸素マスクをし、点滴の管をつけたまま静かに眠るマティアの姿があった……。万全の警備体制を誇るトルバス都立神曲博物館から忽然と姿を消した伝説の単身楽団「氷の女王」。射殺された警備員とカメラに写らない犯人の謎。マティア抜きで捜査を続けるマナガだったが、氷の女王の行方は杳として知れない。
しかしレオンの依頼人が「氷の女王」と関係が深い人物と判り、事態は思わぬ方向に急変する……!
感想 †
何故か2ちゃんで、やたら叩かれている『黒』第五弾。ちゃっかりレオンがレギュラーになっております。
四ヶ月振りの『黒』は、いつも通りな感じ。ただ、ワンサカ出て来た、マティアとマナガの住むアパートの住人には注目したい。彼女達が他色に顔を出したりすると、面白いと思うわけだが。
今回の事件の舞台は神曲博物館なのだが、そこには始祖精霊の人形が。黒のレティアコールと金のゾーラステリア。うわあ、まるで既出事項かの如く、サラッと出て来た!!色が明言されたわけではないが、ほぼ間違いないと考えて良いだろう。このレティアコールが、マナガが『白』三巻で「姐さん」と呼んでいた人物なんだろうか。
何にせよ、これで残る始祖は青のみ。別に良いけど、エステルって一人だけ名前しょぼくね?
それと博物館ということで、精霊島の模型が出て来るんだが、精霊島って殆どの人々の記憶から消えてるんじゃなかったか?
後書きのキネティック版の宣伝が切ない。この本と、ほぼ同時に店頭に並ぶと書いてあるが、今月に入ってから、八月十日発売に延期されちゃったよ……(´・ω・`)
そいて大迫さんは新展開に向けて準備中だとか。やはりレオンとシェリカの話か?「ディティクティブ・ゴールド」とか。それか、パルテシオの友人の特殊な神曲楽士の話とか。
次は『神曲奏界ポリフォニカ ぱれっと』。著者は浅いラボさん、あざの耕平さん、神野オキナさん、三田誠さん。イラストは、表紙に山本ヤマトさんを始め、okamaさん、椋本夏夜さん、狐印さん、凪良さん。豪華過ぎて、凄いとかを通り越してキモいwww
新色四種同時スタートってことは、ないよなぁ。表紙がコーティだから、アンソロジーなんだろうな。その上、ビジュアルファンブックなんつー訳の理解らんもんも出るそうで、ああもう僕はどうしたら良いのかと!!