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京都工芸繊維大学 文藝部

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Last-modified: 2007-03-24 (土) 03:45:27 (6482d)
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S式コミュニケーション(1) 君はぼくを殺しにきた

お薦め対象

「宇宙人なのにかわいい」ではなく「宇宙人だからこそのかわいさ」に萌えられる人。

あらすじ

「お前を、破壊する。消滅させる。消去する。その同義語は?」「殺す?」「そう、殺す」「なんでっ!」―このちぐはぐな会話が、ぼくと宇宙から来た裸の美少女サラとのファーストコンタクトだ。幼なじみの月ちゃん達と乗っていたバスを大剣で一刀両断したサラは、なぜかぼくを執拗に追いかけてきた!ぼくの体から「大宇宙に害するもの」のニオイがするらしい!?一体ぼくの運命はっ!?新木伸が贈る、イケナイ快感にシビれる衝撃のラブコメ登場。

感想

毎回オイラのストライクゾーンに直球の新木伸先生の新作シリーズ。現在二巻目を読破中。

このお話は宇宙的意志だの量子学だの相対性理論だのやったらめったら理系大学生以外勉強しない言葉が多用されていますが、はっきり言って意味無し。SFだから現代の地球に存在しない理論が多数なので学術的に考える必要なし、ふつうの読み物として楽しみましょうと言うこと。

この作品の肝はまさに宇宙人のかわいらしさ!その一言につきます。勘違いしてもらいたくないのはこの作品のヒロインは宇宙人でなければ感じることの出来ないかわいさがあふれ出ている。決して宇宙人がふつうにかわいいのではない。そういうのが読みたいなら結構あるのでそちらを読んでもらいたい。それらにも良作はありますし。何が言いたいかというと一つの物事に宇宙人的なアクションかあり、それが地球的なかわいらしさとは別種の愛らしさが何とも言えないのです。もうテラカワユス。事務的な口調なのにかわいい、ファッキンファッキン言っているのがかわいい。”ふつうの”かわいらしさに満足できない人にお勧めしますね。



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