KIT Literature Club Official Website

京都工芸繊維大学 文藝部

Top / ブックレビュー / 4289506259
Last-modified: 2007-07-03 (火) 11:45:14 (6113d)
| | | |

ニシガミさん家のデス子ちゃん

  • 作者:カズー イラスト:とりしも
  • 評者:お亀納豆
  • 日付: 2007-07-03

お薦め対象

ネタなんだと納得出来る人。

粗筋

坂道でワニを見かけて転倒した玉出くんの脳内は、ピンクのハサミを手に追いかけてくる美少女デス子の姿で占められてしまう。「えっ、魂を引き出すトンカチってなんだ!?」「やばい、MAXやばいよ」逃げまくる玉出くんには、その後も不思議な事件が待ち受けていた…。

感想

ぴぴるぴるぴるぴぴ(違

このタイトルで、イラストはとりしもさんって、どう見ても『撲殺天使ドクロちゃん』です。本当に有り難う御座居ました。イラストの発注した担当、そこで二、三時間正座な。

で、新風舎文庫なわけですが、こんな具合に思いっきりネタ臭を出されると、読まんわけにはいかんでしょうが。

内容は、連作短編集形式なんだが、何だこの児童書っぽいノリは?フォア文庫とかで出せば良いんじゃね?

ストーリーは主人公和輝の一人称で進行するわけだが、この阿呆っぽく、かつボケの九割五分がスベってる文体は、わざとなんだよね?まさかカズーさんは、これが限界なんて言わないよね?

いやしかし、この作品を新たな才能の誕生を予感させる傑作と言い切った担当編集者、大丈夫か。それに群を抜いた完成度と内容で、選考委員全員を唸らせたらしいが、他の応募作のレベル、どんだけ低かったんだよ……。まあ、新風舎だしな。

そんな感じで『ニシガミさん家のデス子ちゃん』でした。ランクが、あまり低くないのはネタには、なるからです。

評価 燃:C 萌:B 笑:C+ 総:B



一覧に戻る