ノルマルク戦記 (1) †
- 作者: 赤城 毅
- 評者: 土星から来た猫
- 日付: 2007-04-03
お薦め対象 †
中世時代物が好きな人
あらすじ †
滅びの星のさだめを砕き、獅子が立ち上がる!
滅びの星のさだめを受けた皇子ユリウスは、忌むべきものとして仮面の戒めを受け幽閉されてしまう。故国の滅亡など数々の試練が彼を襲うが、ユリウスは友と出会い、苦難に立ち向かってゆく!
感想 †
この物語はいわいるファンタジーではありません。
魔法もモンスターもいません。
亡国の皇子が祖国を取り戻すために戦う戦争物の話です。
主人公ユリウスの苦難と葛藤の物語。
このノルマルク戦記はファンタジーではありません。登場人物は皆優劣こそあれ人間です。
もちろん主人公も普通の人間です。一騎当千の規格外の化け物ではありません。
敵も味方もそれぞれの思惑をもって動く。そういう人間的なドラマが織りなす重厚な物語です。
取っつきにくいように思われますが事実取っつきにくいので否定はしません。
が、一度読み出すと読み終えるまで本から手が離せない。そんな魅力があふれています。
よくあるライトノベルとは一風変わった。それでいてある種の王道を行く作品です。
面白いから読んでみてくれ。