王宮ロマンス革命―姫君は自由に恋する †
- 作者: 藤原 眞莉
- 評者: 季柚下 沙葉
- 日付: 2006-06-03
お薦め対象 †
乙女である必要などない
あらすじ †
王都ロンディミルズの歌劇場。王女エヴァは目の前のアレックスをじっと見つめる。彼は三百年の歴史を持つブラウドール家の長男であり、婚約者。エヴァは彼の心がよくわからない。侍女のアリアにいくら諭されたところで、アレックスの素晴らしさがわからない。ある日、従姉姫にあたるコーネリアがエヴァの城を訪れた。婚約破棄の方法を訊ねたエヴァに、コーネリアはあるアイデアを授けた。
感想 †
「姫神様に願いを」の藤原真利の新シリーズの一冊目。低年齢層向けの内容になっています(設定、ストーリー展開など)。しかし物語の核心、エヴァの出生については陰りがあり、それがエヴァのキャラクターに立体感を持たせています。けれど、この巻については重苦しいところもないので(むしろ爽快)、気軽に読めるのではないでしょうか。
評価:A-