GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅠ<下> †
- 作者:川上 稔 イラスト:さとやす(TENKY)
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2008-10-12
お薦め対象 †
分厚さを知っても、心が折れない人。
粗筋 †
世界の運命を巡り、各国の“教導院”が動き出した。敵は世界列強。八大竜王。そして巻き起こる武蔵内の内紛。しかし、様々な人々の思惑と決意をよそに、バカはいつでもここにいる。
「──俺のせいで奪われたオマエの全てを、俺が取り戻してやる!!」
ホライゾンと武蔵の運命はどこへ向かうのか!?
感想 †
「ナイス貧乳――!」
「お前、そうまでして貧乳になりたかったのか!?そんなに貧乳好きか!?好きか!?」
「結果としてみたら、オマエは男になったんじゃない!――貧乳になったんだ!」
「貧乳の子供はちゃんと育てりゃ貧乳好きになるって!!」
「ハイ、御客様の中に貧乳好きの方はおられますか――」
わぁい、ひんぬー祭りだ!
今月の電撃文庫は九日発売。十日に電撃文庫MAGAZINEを買いに行ったら、これと『ラッキーチャンス』四巻が売り切れていて吹いた。しかも十日の昼過ぎに無くなっていたということは殆どは九日に売り切れたということだろう。平日なのにさ。周辺住人、変態だらけか。
さて、二ヶ月連続刊行下巻。上巻が550ページ程度だったので、下巻は600ページくらいかなと思っていたら、770ページとかで戦慄したw
いきなり『終わクロ』の六巻を超えたぞ。
表紙はアリアダスト教導院の生徒会副会長本多・正純。カバー裏には、やはり表紙キャラの設定解説が。口絵のキャラ紹介は正純と三征西班牙(トレス・エスパニア、スペイン)の立花・宗茂。
どうやら冒頭のキャラ紹介と用語解説はデフォルトのよう。相変わらず本文中に気持ちの悪い設定がいっぱいです。
変態会話は益々ヒートアップ。トリケラトプスの下りでは腹筋割れるかと思った。『電詞都市DT』で出た「姫いぢめ」ネタを拾ってきたりするし、何より『終わクロ』でもやったヒロインの股間チェックキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!股間チェック受ける正純の可愛さは異常。大変けしからんぱんつでした。
囚われ、自害の時を待つだけのホライゾンを救うべきなのか。答えを求め、戦闘、交渉、討論が展開される。その場で登場した直政の重武神“地摺朱雀(ぢずりすざく)”かっけぇ。
この辺の下りなんかは『終わクロ』を思い出させる流れだよなぁ。
で、ホライゾンを救うべく足並みを揃える武蔵の人々。ここで生徒会及び総長連合の面々が並び立つ六ページぶち抜き見開き挿絵が。凄過ぎる……。ちびるかと思った。
その一方で、先生!あちこちでLOVE寄せが大変なことになっています!トーリとホライゾンは言うまでもなく、シロジロとハイディとか、東とミリアムとか、宗茂と誾(ぎん)とか!ああもう僕はどうしたら良いのかと!
今回もシリーズを越えて登場するキーワードが。五代頂がP.A.ODAに居るそうな。
そしてホライゾンを救い出したトーリ達は、これから大罪武装の部品として奪われた彼女の感情を取り戻し、末世を回避し世界を救うために戦っていくことになる。そういった流れも『終わクロ』と揃えてあるのね。
そういうわけで『境界線上のホライゾン』一話これにて完結。次の表紙は誰だろう。生徒会も総長連合の面々も突出した目立ち具合の女性キャラ居ないんだよなぁ。最終巻の表紙が全ての感情を取り戻したホライゾンなのがガチとして、順当にいったら、次は浅間・智かハイディあたりか。キャラ紹介はシロジロとハイディかなぁ。いや、表紙がミリアムで、キャラ紹介は彼女と東って可能性もあるか。上巻で出て来たようじょの正体が謎のままだしな。
最後は川上さんの後書き風に締めたいと思います。
「誰が一番良いおっぱいの持ち主だったのだろうか」