涼宮ハルヒの分裂 †
- 作者:谷川 流 イラスト:いとう のいぢ
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2007-05-20
お薦め対象 †
もう万人で良いんじゃね?
粗筋 †
桜の花咲く季節を迎え、涼宮ハルヒ率いるSOS団の面々が無事に進級を果たしたのは慶賀に堪えないと言えなくもない。だが爽やかなはずのこの時期に、なんで俺はこんな面子に囲まれてるんだろうな。顔なじみのひとりはいいとして、以前に遭遇した誘拐少女と敵意丸出しの未来野郎、そして正体不明の謎女。そいつらが突きつけてきた無理難題は、まあ要するに俺をのっぴきならない状況に追い込むものだったのさ。
感想 †
さて十一ヶ月ぶりの新刊。長編に関してはなら一年以上の停滞だったり訳だ。何故一番売れる時期に出さんのだ……?
表紙の構成が第3シリーズに突入。てっきり鶴屋さんかキョン妹あたりが、あっかんべーしているイラストになるとばかり思っていたんだが。
ま、ハルヒ可愛いから良いか!でも変にソックス長くね?
で、ようやく年度が変わりました。それに伴い、事態が大きく動く。
次々と現れる、SOS団員の対となる存在達。その中でも気になるのは、キョンと中三時代に仲の良かった佐々木さん。ここで伏線の回収に出たか。
いやしかし、この対応していくという構図は面白いな。『プリキュアMH』の光の園のクイーンとジャアクキングみたいで。
そして注目したいのは、第二章から、αとβといった具合にシナリオが分岐しているという事。面白い試みだとは思うが、これ、ちゃんと下巻で落とせるんだろうな……。
気になるのはαで、キョンに電話を掛けてきた人物。キョン妹の友人か?
そういう訳で、下巻『涼宮ハルヒの驚愕』は、六月発売決定ッ!!と散々煽っておいて延期するんかい!!今回、後書きが無かった事からも谷川さんのアップアップ具合が窺える。
評価 燃:B 萌:A 笑:A- 総:A