涼宮ハルヒの憤慨 †
- 作者:谷川 流 イラスト:いとう のいぢ
- 評者:お亀納豆
- 日付: 2006-07-29
お薦め対象 †
有希が正ヒロインだと確信している人。
粗筋 †
涼宮ハルヒが暇を持て余してたらそれこそ天地が逆になる騒ぎだろうが、むやみに目を輝かせてるのも困った状況ではある。それというのも生徒会長なるお方が、生徒会はSOS団の存在自体を認めないなどと言い出しやがったからで、意外な強敵の出現にやおら腕章を付け替えたハルヒ“編集長”の号令一下、俺たちSOS団の面々はなぜか文集の原稿執筆などという苦行の真っ最中なわけだ。
感想 †
表紙は有希。その無表情なあかんべぇが可愛過ぎる。こんな表紙じゃなけりゃ、『憂鬱』すら買っていない状態で、発売日に購入なんて暴挙に出なかったさ。ほぼ三ヶ月放置プレイしていました。ところで、次の表紙って誰なんかな。順当にいけば、鶴屋さんかキョン妹なんだろうが、意表を突いて、黄緑さんとか。
さて短編集第四弾。正確には中編二本なのだが。
『編集長★一直線!』
文芸部、そしてSOS団の存亡を賭けて、文芸誌を作成するお話。多少なりとも文芸誌制作に携わっている身としては、そうでない人よりは楽しめたのではないかと思う。
そうか、ゲスト原稿という手も有るのか……。
衝撃だったのは、アニメのOPカットで唯一謎だったカットが、このエピソードの挿絵から持って来られてたって事。まあ確かに印象的な絵ではあるな。
そして、キョンの最後の一言。
「記憶を失いでもしない限り、な」
は、次の長編への伏線なんだろうか。
『ワンダリング・シャドウ』
わんこ萌えな話。
ちょっとでも有希が活躍すると、有希メインの話に思えてしまう。ハルヒが極上スマイルで暴れ回ろうが、みくるが巫女さん姿で奮闘しようが、敵じゃないね。そもそものいぢさん、口絵でみくるの衣装間違えてるよ……。メイドさんじゃなくて、巫女さんだよ……。
あ、シュークリーム食べたくなってきた……。