開始行: #navi(活動/霧雨/vol.2) *プラスチック・キューピッド ―― [[お亀納豆>部員紹介]] [#if... ~ 季節は秋。10月である。10月と言えば何か?文化祭?体育祭... これはそんな季節に、とある少年に起こった、ちょっとした... とある少年―――白木創(シラキ・ツクル)は感心していた。そ... 「へぇ~~~~、最近のプラモは喋るのか・・・」 「何言うてんねん。ただのプラスチックの組み合わせが喋る訳... 「しかも会話機能まで・・・」 「コイツ、アホや・・・」 そう零すと、がっくりとうなだれる身長約15センチのプラスチ... さて、何故創少年はプラスチックモデル――――以下プラモを作る... そして数多在るレビューサイトの一つに考察や感想だけでなく... 「つまり何か?お前が自我を持って喋ってるのは仕様じゃない... 「せやから何回もそう言うてるがな。俺の値段思い出してみ?... 早くもプラモの声は呆れを帯びている。 この事実を認めないという事は彼の存在を否定している事にな... 「あれ?お前、何で自分の値段なんか知ってるんだ?こんな言... 「あ~~、それなぁ・・・。何や知らんけど俺、お前の記憶を... 「ふ~ん、記憶の共有ってやつか・・・」 間。 「って、ちょっと待て!!つまり何か?誰にも喋ったことない... 間があいたのはあまりの事に事実を認識するのが遅れたからで... 「何個か挙げてみよか?」 創少年の慌てっぷりを見てプラモはとても言いアイデアを思い... 「お前が最後におねしょをしたのは・・・」 彼が最後まで喋る事は出来なかった。何故なら彼めがけて、三... 「おい、何さらすねん、このドアホ!!危うく死ぬとこやった... プラモはすんでのところでディクショナリーアタックを回避し... 「ちっ、はずしたか・・・」凶悪な表情を浮かべ、そう呟く少... 「よーし、理解った・・・。そっちがその気なんやったら・・... そう言うとプラモは大きく息を吸い込んだ・・・ように少年に... 「おかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー... またしても彼が最後まで言葉を紡ぐ事は出来なかった。再び辞... 「うわ、腕取れた!おい、どないしてくれんねん!!早よ直せ... 目の前で取れた右腕を掴もうと悪戦苦闘しているプラモ(手の... 「わかったわかった。そうわめくなって」 そう言うと少年はプラモの腕をはめてやり、少し思案して、 「よし、お前の名前決めた!ザクヲな!」 「はあ!?何でそんなアホ丸出しの名前やねん!?もってクー... 「嫌だ。俺の中でお前はもうザクヲに決定した。よろしくな、... ふと、少年が二階に在る彼の自室の窓から見える道に眼をやる... 「俺はソルディティアーニがええ!」などとわめくザクヲを無... 「・・・・・・」 無言のまま窓辺に立ちつくす少年に気付いたザクヲが壁をよじ... 「なんやなんや、窓の外に何かおもろいモンでも在るんか?・... 三度、ディクショナリーアタック。 「御免て!ついテンション上がって言うてもうてん!」 先程、腕が取れたのがよほど嫌だったのか、素直に謝るザクヲ。 「ほら、何しとんねん!早よ、下行かんかい!ゆずるちゃんが... 「はあ!?何言ってんだお前?行ってどうしろって言うんだよ... 「知らんがなそんなもん!!んな事行ってから考えんかい!!」 ザクヲの勢いに流された少年は階段を駆け降り、サンダルを引... 「あ、あの、赤谷さん・・・!」 「え・・・?」 呼び止められた少女はゆっくりと振り返った。小柄な身体に、... 「あ、白木君・・・。こんな処で会うなんてびっくりしちゃっ... そう言われても困る。勢いだけで飛び出して来たので、用も何... 「あ・・・いや、その・・・」 と、その時、ゆずるの口から衝撃的な言葉が出た。 「あ、それって、この前始まったアニメに出てくるやつだよね... (しまった・・・!) そうなのである。創少年はザクヲを手に掴んだまま家を飛び出... 「赤谷さん、あれ視てるんだ・・・」 あまりの衝撃に少年はザクヲを手にしている事に対する言い訳... 「うん・・・やっぱり女の子が視てるなんて変かな・・・」 もの凄い勢いで首を横に振る少年。もはや事態は少年の対処容... 「ホントに・・・?ホントに変じゃない?ホントにホント?」... 少女は「良かった・・・」と満面の笑みを浮かべた。 「そうだ!良かったら今度、私にプラモデルの作り方教えてく... 「ああ、まあ・・・俺でよければ・・・」 「嬉しい!じゃあ約束ね!絶対だからね!!」 そう言うと少女はとびっきりの笑顔を見せ、駆けていった。少... 場所は戻って少年の自室。部屋に戻ってきてからというもの... 「ほらみぃ、俺の言うた通り行って良かったやないか!感謝せ... 「勝手に話を進めるな!つーかお前、感謝しろって言うけど、... 「はあ!?アホぬかせ!俺が言わへんかったらお前、部屋でイ... 「う・・・」 確かにそうなのである。痛いところを突かれて少年は黙ってし... 「ほら、早よ作戦考えるで!!あ、もちろん俺もデートにはつ... これからもザクヲに振り回されるとのかと思うと先行きが激し... そして今更ながらに思う。何故関西弁なのかと・・・。 少年を無視し、ザクヲの暴走は続く。 「さしずめ俺は恋のキューピッドやな!!」 ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ *この作品を評価を評価する [#cdbba208] #rating() #navi(活動/霧雨/vol.2) 終了行: #navi(活動/霧雨/vol.2) *プラスチック・キューピッド ―― [[お亀納豆>部員紹介]] [#if... ~ 季節は秋。10月である。10月と言えば何か?文化祭?体育祭... これはそんな季節に、とある少年に起こった、ちょっとした... とある少年―――白木創(シラキ・ツクル)は感心していた。そ... 「へぇ~~~~、最近のプラモは喋るのか・・・」 「何言うてんねん。ただのプラスチックの組み合わせが喋る訳... 「しかも会話機能まで・・・」 「コイツ、アホや・・・」 そう零すと、がっくりとうなだれる身長約15センチのプラスチ... さて、何故創少年はプラスチックモデル――――以下プラモを作る... そして数多在るレビューサイトの一つに考察や感想だけでなく... 「つまり何か?お前が自我を持って喋ってるのは仕様じゃない... 「せやから何回もそう言うてるがな。俺の値段思い出してみ?... 早くもプラモの声は呆れを帯びている。 この事実を認めないという事は彼の存在を否定している事にな... 「あれ?お前、何で自分の値段なんか知ってるんだ?こんな言... 「あ~~、それなぁ・・・。何や知らんけど俺、お前の記憶を... 「ふ~ん、記憶の共有ってやつか・・・」 間。 「って、ちょっと待て!!つまり何か?誰にも喋ったことない... 間があいたのはあまりの事に事実を認識するのが遅れたからで... 「何個か挙げてみよか?」 創少年の慌てっぷりを見てプラモはとても言いアイデアを思い... 「お前が最後におねしょをしたのは・・・」 彼が最後まで喋る事は出来なかった。何故なら彼めがけて、三... 「おい、何さらすねん、このドアホ!!危うく死ぬとこやった... プラモはすんでのところでディクショナリーアタックを回避し... 「ちっ、はずしたか・・・」凶悪な表情を浮かべ、そう呟く少... 「よーし、理解った・・・。そっちがその気なんやったら・・... そう言うとプラモは大きく息を吸い込んだ・・・ように少年に... 「おかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー... またしても彼が最後まで言葉を紡ぐ事は出来なかった。再び辞... 「うわ、腕取れた!おい、どないしてくれんねん!!早よ直せ... 目の前で取れた右腕を掴もうと悪戦苦闘しているプラモ(手の... 「わかったわかった。そうわめくなって」 そう言うと少年はプラモの腕をはめてやり、少し思案して、 「よし、お前の名前決めた!ザクヲな!」 「はあ!?何でそんなアホ丸出しの名前やねん!?もってクー... 「嫌だ。俺の中でお前はもうザクヲに決定した。よろしくな、... ふと、少年が二階に在る彼の自室の窓から見える道に眼をやる... 「俺はソルディティアーニがええ!」などとわめくザクヲを無... 「・・・・・・」 無言のまま窓辺に立ちつくす少年に気付いたザクヲが壁をよじ... 「なんやなんや、窓の外に何かおもろいモンでも在るんか?・... 三度、ディクショナリーアタック。 「御免て!ついテンション上がって言うてもうてん!」 先程、腕が取れたのがよほど嫌だったのか、素直に謝るザクヲ。 「ほら、何しとんねん!早よ、下行かんかい!ゆずるちゃんが... 「はあ!?何言ってんだお前?行ってどうしろって言うんだよ... 「知らんがなそんなもん!!んな事行ってから考えんかい!!」 ザクヲの勢いに流された少年は階段を駆け降り、サンダルを引... 「あ、あの、赤谷さん・・・!」 「え・・・?」 呼び止められた少女はゆっくりと振り返った。小柄な身体に、... 「あ、白木君・・・。こんな処で会うなんてびっくりしちゃっ... そう言われても困る。勢いだけで飛び出して来たので、用も何... 「あ・・・いや、その・・・」 と、その時、ゆずるの口から衝撃的な言葉が出た。 「あ、それって、この前始まったアニメに出てくるやつだよね... (しまった・・・!) そうなのである。創少年はザクヲを手に掴んだまま家を飛び出... 「赤谷さん、あれ視てるんだ・・・」 あまりの衝撃に少年はザクヲを手にしている事に対する言い訳... 「うん・・・やっぱり女の子が視てるなんて変かな・・・」 もの凄い勢いで首を横に振る少年。もはや事態は少年の対処容... 「ホントに・・・?ホントに変じゃない?ホントにホント?」... 少女は「良かった・・・」と満面の笑みを浮かべた。 「そうだ!良かったら今度、私にプラモデルの作り方教えてく... 「ああ、まあ・・・俺でよければ・・・」 「嬉しい!じゃあ約束ね!絶対だからね!!」 そう言うと少女はとびっきりの笑顔を見せ、駆けていった。少... 場所は戻って少年の自室。部屋に戻ってきてからというもの... 「ほらみぃ、俺の言うた通り行って良かったやないか!感謝せ... 「勝手に話を進めるな!つーかお前、感謝しろって言うけど、... 「はあ!?アホぬかせ!俺が言わへんかったらお前、部屋でイ... 「う・・・」 確かにそうなのである。痛いところを突かれて少年は黙ってし... 「ほら、早よ作戦考えるで!!あ、もちろん俺もデートにはつ... これからもザクヲに振り回されるとのかと思うと先行きが激し... そして今更ながらに思う。何故関西弁なのかと・・・。 少年を無視し、ザクヲの暴走は続く。 「さしずめ俺は恋のキューピッドやな!!」 ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ *この作品を評価を評価する [#cdbba208] #rating() #navi(活動/霧雨/vol.2) ページ名: