開始行: #navi(活動/三題噺) *百合ノ花咲ク ―― [[お亀納豆>部員紹介]] [#kadff0c1] ~ 聞き慣れたチャイムの音が鳴り響き、七時間目の始まりを告... 此処、普通科二年三組の教室は既に放課後になっており、一... 「Tが周期で、λが波長で、ここがこーなって、こいつをこっち... 叫ぶのは、窓際の席に座っている小姫(こひめ)だ。頭を抱え... 黙っていれば深窓の令嬢かと見紛う程の美少女なのだが、言... 今、彼女は椅子を百八十度回転させて、後ろの席の少女と向... 「なあ、深鈴(みすず)さんよぉ、ちょーっとばかしお勉強が苦... 眼鏡の少女――深鈴が返す。 「全然。と言うか、私は音楽のテスト勉強で手一杯なんだけど」 「あん?お前、どうせアレだろ?殆ど完璧に終わってるけど、... 「別に良い」と、そっけなく答える深鈴を無視して、教科書を... 「えーと、じゃあなあ、フォルテは?」 「強く」 「ピアニッシモ」 「とても弱く」 「クレッシェンド」 「段々強く」 「ダ・カーポ」 「美少女ゲーム。じゃなくて、曲頭に戻る」 「セーニョ」 「ダルセーニョから此処に戻る」 「一部、不穏な単語が聞こえた気がしないでもないが、完璧じ... と、小姫は猫撫で声のような声を発する。言葉遣いは荒いま... 深鈴は思わず、頬を染めて、「うぁ」と声を漏らしながらも... 「そもそも私は生物選択なんだけど。と言うか、何でわざわざ... 「だって、生物の岡本は授業中寝かせてくれねーじゃん」 「そんな理由で進路を左右する選択決めちゃったんだ……」 深鈴が呆れている事になど気付かず、小姫は再び教科書に目... 「ちょっと、椅子の上で胡座(あぐら)かくの止めなさいってば... 小姫には、難しい事を考えると、何処であろうと、胡座をか... 「ああ?別にパンツくらい構わねーよ。見たい奴には見せとき... これにはすかさず反論が入った。 「私が興奮して、勉強に集中出来なくなるから止めろって言っ... 「興奮ってお前、いつも風呂入る時に鼻息荒くして、目ぇ血走... 「それとこれとはまた別よ。いえ、それ以前に誰がパンツの話... 「お前こそ何の話だ、それは。どっちもパンツじゃんか」 「違うわ!貴女の言っているのはパンツであって、私が言いた... 「だから一緒だろーが!!」 「理解(わか)らない子ね!ぱんつとパンツは、『ぱんつはいて... 「なおのこと、理解(わか)んねーよ!!」 既に二人は立ち上がって、今にもお互いに掴みかかりそうな... 「この心震えるフレーズとそうでないものの違いが理解らない... それが小姫の何かに触れてしまったらしい。彼女は椅子の上... 「よーし、理解った。こーなったらお互い理解り合えるまで、... 目線を深鈴の方へ向けると、少女はこちらを見上げて顔を真... 次の瞬間。 ぼぶるぅあっ と、大変醜い音がして、小姫の脚が真っ赤に染まった。更に... 倒れかけている深鈴を受け止め、そのままお姫様抱っこする... 「あー、またやっちまったかー」 溜息を漏らすと、彼女は事態を傍観していたクラスメイトへ... 「悪ぃ、後片付け頼むわ」 その顔はまさしく超絶美少女そのもので、クラスメイト達は... 二人が居なくなった教室で、クラスメイト達はぼやく。 「いい加減、あの二人、学習すればいいのにね……」 廊下から、小姫の大きな声が聞こえてくる。 「あ、てめぇ、胸に顔埋めんじゃねーーー!!鼻血付くだろがぁ!... ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ *この作品を評価する [#x567c9a5] #rating #navi(活動/三題噺) 終了行: #navi(活動/三題噺) *百合ノ花咲ク ―― [[お亀納豆>部員紹介]] [#kadff0c1] ~ 聞き慣れたチャイムの音が鳴り響き、七時間目の始まりを告... 此処、普通科二年三組の教室は既に放課後になっており、一... 「Tが周期で、λが波長で、ここがこーなって、こいつをこっち... 叫ぶのは、窓際の席に座っている小姫(こひめ)だ。頭を抱え... 黙っていれば深窓の令嬢かと見紛う程の美少女なのだが、言... 今、彼女は椅子を百八十度回転させて、後ろの席の少女と向... 「なあ、深鈴(みすず)さんよぉ、ちょーっとばかしお勉強が苦... 眼鏡の少女――深鈴が返す。 「全然。と言うか、私は音楽のテスト勉強で手一杯なんだけど」 「あん?お前、どうせアレだろ?殆ど完璧に終わってるけど、... 「別に良い」と、そっけなく答える深鈴を無視して、教科書を... 「えーと、じゃあなあ、フォルテは?」 「強く」 「ピアニッシモ」 「とても弱く」 「クレッシェンド」 「段々強く」 「ダ・カーポ」 「美少女ゲーム。じゃなくて、曲頭に戻る」 「セーニョ」 「ダルセーニョから此処に戻る」 「一部、不穏な単語が聞こえた気がしないでもないが、完璧じ... と、小姫は猫撫で声のような声を発する。言葉遣いは荒いま... 深鈴は思わず、頬を染めて、「うぁ」と声を漏らしながらも... 「そもそも私は生物選択なんだけど。と言うか、何でわざわざ... 「だって、生物の岡本は授業中寝かせてくれねーじゃん」 「そんな理由で進路を左右する選択決めちゃったんだ……」 深鈴が呆れている事になど気付かず、小姫は再び教科書に目... 「ちょっと、椅子の上で胡座(あぐら)かくの止めなさいってば... 小姫には、難しい事を考えると、何処であろうと、胡座をか... 「ああ?別にパンツくらい構わねーよ。見たい奴には見せとき... これにはすかさず反論が入った。 「私が興奮して、勉強に集中出来なくなるから止めろって言っ... 「興奮ってお前、いつも風呂入る時に鼻息荒くして、目ぇ血走... 「それとこれとはまた別よ。いえ、それ以前に誰がパンツの話... 「お前こそ何の話だ、それは。どっちもパンツじゃんか」 「違うわ!貴女の言っているのはパンツであって、私が言いた... 「だから一緒だろーが!!」 「理解(わか)らない子ね!ぱんつとパンツは、『ぱんつはいて... 「なおのこと、理解(わか)んねーよ!!」 既に二人は立ち上がって、今にもお互いに掴みかかりそうな... 「この心震えるフレーズとそうでないものの違いが理解らない... それが小姫の何かに触れてしまったらしい。彼女は椅子の上... 「よーし、理解った。こーなったらお互い理解り合えるまで、... 目線を深鈴の方へ向けると、少女はこちらを見上げて顔を真... 次の瞬間。 ぼぶるぅあっ と、大変醜い音がして、小姫の脚が真っ赤に染まった。更に... 倒れかけている深鈴を受け止め、そのままお姫様抱っこする... 「あー、またやっちまったかー」 溜息を漏らすと、彼女は事態を傍観していたクラスメイトへ... 「悪ぃ、後片付け頼むわ」 その顔はまさしく超絶美少女そのもので、クラスメイト達は... 二人が居なくなった教室で、クラスメイト達はぼやく。 「いい加減、あの二人、学習すればいいのにね……」 廊下から、小姫の大きな声が聞こえてくる。 「あ、てめぇ、胸に顔埋めんじゃねーーー!!鼻血付くだろがぁ!... ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ *この作品を評価する [#x567c9a5] #rating #navi(活動/三題噺) ページ名: