開始行: #navi(活動/霧雨/vol.1.2) *(有)遊舎カンパニー ―― [[TWIN GOBRIN>部員紹介]] [#y9307399] ~ 大学4年の夏、同じ学科の奴等が次々と内定をもらっている中で... 「皇!何かあったかー?顔青いぞー。」 最近、大手の金融に内定が決まったらしい八嶋がニヤニヤしな... 「八嶋ぁ、な・に・も・ないから顔が青いんだよ、分かってるだろ... 「ハイ、分かっております。就職難であります。」 「…お前なぁ、からかいに来るんじゃない!」 「いいじゃん気にすんな。あ、そうそう、グーリーが呼んでた... 全く、気にして欲しいのはお前だよ。 「小栗教授が?何の用で?」 「何か就活のことで話があるって。」 「まさかお前、そのことを言うためにわざわざ回りくどい…」 「そ。流石、皇。私の性格分かってるね。んじゃね~!」 と言うなり、八嶋は部屋から出て行った。奴、八嶋三七十はサ... 「小栗教授、皇です。」 「おっ、来たか皇。まぁ、座れや。」 「教授、就活のことで話があると?」 「ん、そうだな、話というのは…ホラ、これだよ!」 教授はそういって一つの封筒を俺に渡す。 「あ!企業からの採用通知じゃないですか!」 「ま、中々決まらんので心配してたんだが、お前もきちんと就... 「遊舎カンパニー…聞いたことのない企業ですね。」 「…え?」 「いや、受けてませんよ、こんな企業。」 実際、俺は大手の銀行や一流企業には数多くの履歴書を送り何... 「しかし、これはお前に宛てたものだろう?」 「…そうみたいですよね。」 「ふむ、どこかの手違いかも知れんが、これはチャンスだぞ。」 「チャンス…ですか?」 「お前はなぁ、プライドが高いのか何なのか知らないが、希望... 「…俺にこんな中小企業で働けと?」 「仮にでもお前の初採用通知だ、行ってみるくらい、いいじゃ... 「この年になって社会勉強に行かされるとは思いませんでした... 「相台町一七番地…あぁ、あった。…ここか。」 俺は今、名前も聞いたことのない中小企業のビルの前にいる。... ビル3階。コンコン、と遊舎カンパニーと書かれた看板のかかっ... 「失礼します。遊舎カンパニーさんはこちらでよろしかったで... ドアを開けて中を覗いた俺の目に飛び込んできたのは、人気の... 「…ホントにここで合ってるのかな?」 「ハイ、合ってますよ、皇さんでしょう?」 「うわっ!?」 突然死角から声をかけられうろたえる。 「…ここの方ですか?」 「えぇ。チーフオペレーターの須藤よ。」 「チーフ…オペレーターですか?」 「そうよ、ここで、現場の皆の補助をしているの。」 「…失礼ですが、業務形態がいまいち分からないです。営業が主... 「う~ん、そうねー、説明するより現場に行ってもらったほう... 「いきなり現場…ですか?」 「ま、取り敢えず、これなんかいいんじゃないかな?」 須藤が取り出した青い用紙には『クエストLV1』と書かれてい... 「これなんか簡単で初仕事には最適だと思うけど。」 「クエスト…ですか?」 「そう、クエスト。『CDショップでアイドルのポスターを入手... 「…何故にアイドルのポスター?」 「簡単でしょ?」 「あ、いや、まぁ、簡単ですけど。」 「じゃ、よろしく頼むわね。」 「は、はぁ。…初仕事はパシリか。」 「何言ってんの、勇者なんていつでも村人や国王のパシリじゃ... 「…は?勇者?」 「そ、勇者。」 「何が勇者?」 「君が勇者。」 「…言ってる意味が分からないんですが。」 「だから、説明するより現場に行ったほうが早いって言ったじ... 「そういう問題ですか。」 「仕事をこなしながら説明するから、とにかく、クエスト、ク... 俺は強引に青い用紙に印を捺さされた。 「はい、これで、契約成立!じゃ、行ってらっしゃ~い。」 「え?」 次の瞬間、フッと意識が飛んだ。そして気がついたとき、俺は... 「大学の近くの交差点じゃないか。…え、何でこんなところに?」 “どうやら、うまく着いたようね。” 「須藤さん?一体これは?どういう…須藤さん?どこにいるんで... “え?オフィスだけど?” 「須藤さん、冗談言ってないで出てきてくださいよ。」 “冗談じゃないわよ。” 「じゃあ、え、どういうことですか?」 “これがアタシがオペレーターたる所以よ。” 「は?」 “テレパシー能力。離れている場所でも特定が出来れば念信が可... 「須藤さん、ゲームのやりすぎじゃないですか?勇者だのテレ... “ゲームのやりすぎ?うまい事言うわねぇ。” 「真面目に答えてくださいよ。一体これは何なんですか?」 “だから、クエストよ。ポスターを入手することがあなたの為す... 「はぁ、そうなんですか。俺は勇者で須藤さんは超能力者で、... “頭の固い子ね、大体の子はそろそろ納得してくれるんだけど。” 「いや、分かってますよ、納得せざるを得ない状況なんでね。... “そそ。そういうこと。で、あなたは勇者。” 「このクエストの実行者ということなんですね?」 “思ったより理解が早いじゃない。” 「とにかく、ポスターを手に入れないことには帰るわけにもい... “うーん、要領いい子って嫌いじゃないわよ。” 「無理です。34歳はアウトです。」 “え!?何で知ってるの?” 「カンですよ、カン。」 “…流石、勇者ね。” 「ハイハイ。とりあえず、最寄りのCDショップでいいんですよ... “えぇ。” 交差点とCDショップのちょうど真ん中辺りに奴、八嶋の家が... 「須藤さん、寄り道してもいいですか?」 “…ん?えぇ、全然構わないわよ、別に一直線に向かう必要は無... 「分かりました、じゃ、ちょっと寄り道します。」 そういって俺は八嶋のマンションに足を進める。八嶋の部屋に... ピンポーン。 「八嶋ぁー。」 返事が無い、留守だろうか。が、ドアノブに手をかけるとすん... 「相変わらず無用心だな。」 別に入るのに断る必要もないので俺はドカドカと上がりこむ。 「八嶋ぁー。」 返事が無いときの八嶋は韓流のビデオに釘づけになっているこ... 案の定、今日はドンゴンDAYらしく、チャン・ドンゴンの主演映... 「おい、八嶋。」 「あ、皇。…ドンゴンいいよね~。あ、そうそう、就活はどうな... 「あぁ、今ちょうど体験入社の途中みたいなもんだ。」 「あ、皇。…ドンゴンいいよね~。あ、そうそう、就活はどうな... 「…八嶋?」 「あ、皇。…ドンゴンいいよね~。あ、そうそう、就活はどうな... 「…須藤さん。」 “あー、ハイハーイ。想像通りで正解よ。” 「こんなところでRPG風ですか。」 “そうよ、だからタンスを勝手に開けても問題は無いわよ。案外... 「そういうところもRPGですか。なるほど、通りで肩があたって... 事態を理解した上で、俺は一応タンスを開けてみる。ここまでR... 「ひ、ひも…アイツも女なんだなぁ。」 は!俺、今何て言った!?やばい第2段落で言ったことと矛盾し... 「須藤さん。」 “なーに?” 「これってクエスト終わっても設定は保存されます?」 “と、言うと?” 「いや、だから、えーと、アイテムを入手して、それを持ち帰... “あーそういうことね。うん、出来るわよ。” 「よし。」 …何が「よし」だ俺!キャラ変わってるぞ俺! 八嶋宅への寄り道を終えて、さて、やっとCDショップ『ミュ... 「いらっしゃいませ、何をお求めですか?」 当たり前だが、ショップの店員もRPGを体現しているな。選べる... 「またのご利用をお待ちしております。」 取り敢えず、外に出たわけだが… 「須藤さん。」 “ス~、ピ~、ス~…ふぇ?” 「寝てました?」 “あ…、ゴメンね。” ここもRPGっぽいな。 「商品欄にポスターがなかったんですが。」 “多分、スイッチがONになってないのよ。” 「…スイマセン、もう少し素人にも分かりやすく願えますか?」 “だから、条件を満たしてないから、店主が話を持ち出してこな... なるほど、そういう面倒くさいところまでRPGなのか。トコトン... “取り敢えず、その辺の人に話しかけてみたら?” 「そうですね、RPGですからね。」 ―スイマセン、ポスターのこと知りませんか? 「知らないなぁ。」 「ごめんなさい、分からないわ。」 「あ、ダメだよ、これは僕の大事な○○たんなんだ!」 「ああぁ~。そうそう、昔はばぁさんと一緒によくいったもん... …そう易々と情報を得られるものではないな、やっぱり。 諦め半分でショップの前にいる男に話しかける。 「ポスターのこと知りませんか?」 「あぁ、それなら知ってるぜ、ただし、あるものと交換だ。」 「本当ですか!で、何と交換ですか?」 「アンタのそのポケットの中にあるもんだよ。」 ポケットの中、まさか…何故分かった?…これがスイッチとかい... 「その下着と交換だ。」 「うっ、こ、これは、その、あの、」 「嫌ならいいんだぜ、この話は無かったことに…」 八嶋の下着とポスターを天秤にかけてみる。主観ならば当然、... 「分かった、交換しよう。」 「話が分かるじゃねぇか。ホラよ、会員証だ。これでポスター... 「あ、あぁ、ありがとう。」 何か大切なものを得るには他の大切なものを失わなければいけ... 「ハイ、これがポスターだよ。」 俺はやっとポスターを手に入れた。くだらない、実にくだらな... 「これで帰れるんですか?」 “そうね、もうすぐホールドが解けるわ。今日は一応体験だから... 「はぁ、ホールドが解けるってことは、現地解散ということで... “そ。だから、そのまま帰ってOKよ。” 「…分かりました。では。」 何だか今日はくだらない一日だったな。貴重な体験は出来たも... 「皇、どうだった、遊舎カンパニーは?」 「え?あぁ、何か貴重な体験をした気はしますね。」 「そうかそうか、お、そうだそうだ、さっきなりそく銀行から... 「りそくからですか!?」 「うむ、私も興奮してしまってな、先に見てしまった。」 「で?」 「採用だよ!」 「おぉぉぉ!やった、やりましたよ、教授!」 「うむ、これでこれから先も、皇と八嶋のコンビが見られるわ... 「へ?」 「八嶋もりそくなんだよ。」 「そう…ですか。」 「そうそう、八嶋といえば、なにやら下着泥にあったそうだ。」 「…!」 卒業後、俺がりそく銀行に就職したのは言うまでも無いが、八... ただ、きっかけがよく分からない会社で下着泥をしたことだと... 追伸:遊舎カンパニーの時給は1200円と中々のものだった。も... CENTER:''(了)'' ~ ~ *この作品を評価を評価する [#ec34459e] #rating() #navi(活動/霧雨/vol.1.2) 終了行: #navi(活動/霧雨/vol.1.2) *(有)遊舎カンパニー ―― [[TWIN GOBRIN>部員紹介]] [#y9307399] ~ 大学4年の夏、同じ学科の奴等が次々と内定をもらっている中で... 「皇!何かあったかー?顔青いぞー。」 最近、大手の金融に内定が決まったらしい八嶋がニヤニヤしな... 「八嶋ぁ、な・に・も・ないから顔が青いんだよ、分かってるだろ... 「ハイ、分かっております。就職難であります。」 「…お前なぁ、からかいに来るんじゃない!」 「いいじゃん気にすんな。あ、そうそう、グーリーが呼んでた... 全く、気にして欲しいのはお前だよ。 「小栗教授が?何の用で?」 「何か就活のことで話があるって。」 「まさかお前、そのことを言うためにわざわざ回りくどい…」 「そ。流石、皇。私の性格分かってるね。んじゃね~!」 と言うなり、八嶋は部屋から出て行った。奴、八嶋三七十はサ... 「小栗教授、皇です。」 「おっ、来たか皇。まぁ、座れや。」 「教授、就活のことで話があると?」 「ん、そうだな、話というのは…ホラ、これだよ!」 教授はそういって一つの封筒を俺に渡す。 「あ!企業からの採用通知じゃないですか!」 「ま、中々決まらんので心配してたんだが、お前もきちんと就... 「遊舎カンパニー…聞いたことのない企業ですね。」 「…え?」 「いや、受けてませんよ、こんな企業。」 実際、俺は大手の銀行や一流企業には数多くの履歴書を送り何... 「しかし、これはお前に宛てたものだろう?」 「…そうみたいですよね。」 「ふむ、どこかの手違いかも知れんが、これはチャンスだぞ。」 「チャンス…ですか?」 「お前はなぁ、プライドが高いのか何なのか知らないが、希望... 「…俺にこんな中小企業で働けと?」 「仮にでもお前の初採用通知だ、行ってみるくらい、いいじゃ... 「この年になって社会勉強に行かされるとは思いませんでした... 「相台町一七番地…あぁ、あった。…ここか。」 俺は今、名前も聞いたことのない中小企業のビルの前にいる。... ビル3階。コンコン、と遊舎カンパニーと書かれた看板のかかっ... 「失礼します。遊舎カンパニーさんはこちらでよろしかったで... ドアを開けて中を覗いた俺の目に飛び込んできたのは、人気の... 「…ホントにここで合ってるのかな?」 「ハイ、合ってますよ、皇さんでしょう?」 「うわっ!?」 突然死角から声をかけられうろたえる。 「…ここの方ですか?」 「えぇ。チーフオペレーターの須藤よ。」 「チーフ…オペレーターですか?」 「そうよ、ここで、現場の皆の補助をしているの。」 「…失礼ですが、業務形態がいまいち分からないです。営業が主... 「う~ん、そうねー、説明するより現場に行ってもらったほう... 「いきなり現場…ですか?」 「ま、取り敢えず、これなんかいいんじゃないかな?」 須藤が取り出した青い用紙には『クエストLV1』と書かれてい... 「これなんか簡単で初仕事には最適だと思うけど。」 「クエスト…ですか?」 「そう、クエスト。『CDショップでアイドルのポスターを入手... 「…何故にアイドルのポスター?」 「簡単でしょ?」 「あ、いや、まぁ、簡単ですけど。」 「じゃ、よろしく頼むわね。」 「は、はぁ。…初仕事はパシリか。」 「何言ってんの、勇者なんていつでも村人や国王のパシリじゃ... 「…は?勇者?」 「そ、勇者。」 「何が勇者?」 「君が勇者。」 「…言ってる意味が分からないんですが。」 「だから、説明するより現場に行ったほうが早いって言ったじ... 「そういう問題ですか。」 「仕事をこなしながら説明するから、とにかく、クエスト、ク... 俺は強引に青い用紙に印を捺さされた。 「はい、これで、契約成立!じゃ、行ってらっしゃ~い。」 「え?」 次の瞬間、フッと意識が飛んだ。そして気がついたとき、俺は... 「大学の近くの交差点じゃないか。…え、何でこんなところに?」 “どうやら、うまく着いたようね。” 「須藤さん?一体これは?どういう…須藤さん?どこにいるんで... “え?オフィスだけど?” 「須藤さん、冗談言ってないで出てきてくださいよ。」 “冗談じゃないわよ。” 「じゃあ、え、どういうことですか?」 “これがアタシがオペレーターたる所以よ。” 「は?」 “テレパシー能力。離れている場所でも特定が出来れば念信が可... 「須藤さん、ゲームのやりすぎじゃないですか?勇者だのテレ... “ゲームのやりすぎ?うまい事言うわねぇ。” 「真面目に答えてくださいよ。一体これは何なんですか?」 “だから、クエストよ。ポスターを入手することがあなたの為す... 「はぁ、そうなんですか。俺は勇者で須藤さんは超能力者で、... “頭の固い子ね、大体の子はそろそろ納得してくれるんだけど。” 「いや、分かってますよ、納得せざるを得ない状況なんでね。... “そそ。そういうこと。で、あなたは勇者。” 「このクエストの実行者ということなんですね?」 “思ったより理解が早いじゃない。” 「とにかく、ポスターを手に入れないことには帰るわけにもい... “うーん、要領いい子って嫌いじゃないわよ。” 「無理です。34歳はアウトです。」 “え!?何で知ってるの?” 「カンですよ、カン。」 “…流石、勇者ね。” 「ハイハイ。とりあえず、最寄りのCDショップでいいんですよ... “えぇ。” 交差点とCDショップのちょうど真ん中辺りに奴、八嶋の家が... 「須藤さん、寄り道してもいいですか?」 “…ん?えぇ、全然構わないわよ、別に一直線に向かう必要は無... 「分かりました、じゃ、ちょっと寄り道します。」 そういって俺は八嶋のマンションに足を進める。八嶋の部屋に... ピンポーン。 「八嶋ぁー。」 返事が無い、留守だろうか。が、ドアノブに手をかけるとすん... 「相変わらず無用心だな。」 別に入るのに断る必要もないので俺はドカドカと上がりこむ。 「八嶋ぁー。」 返事が無いときの八嶋は韓流のビデオに釘づけになっているこ... 案の定、今日はドンゴンDAYらしく、チャン・ドンゴンの主演映... 「おい、八嶋。」 「あ、皇。…ドンゴンいいよね~。あ、そうそう、就活はどうな... 「あぁ、今ちょうど体験入社の途中みたいなもんだ。」 「あ、皇。…ドンゴンいいよね~。あ、そうそう、就活はどうな... 「…八嶋?」 「あ、皇。…ドンゴンいいよね~。あ、そうそう、就活はどうな... 「…須藤さん。」 “あー、ハイハーイ。想像通りで正解よ。” 「こんなところでRPG風ですか。」 “そうよ、だからタンスを勝手に開けても問題は無いわよ。案外... 「そういうところもRPGですか。なるほど、通りで肩があたって... 事態を理解した上で、俺は一応タンスを開けてみる。ここまでR... 「ひ、ひも…アイツも女なんだなぁ。」 は!俺、今何て言った!?やばい第2段落で言ったことと矛盾し... 「須藤さん。」 “なーに?” 「これってクエスト終わっても設定は保存されます?」 “と、言うと?” 「いや、だから、えーと、アイテムを入手して、それを持ち帰... “あーそういうことね。うん、出来るわよ。” 「よし。」 …何が「よし」だ俺!キャラ変わってるぞ俺! 八嶋宅への寄り道を終えて、さて、やっとCDショップ『ミュ... 「いらっしゃいませ、何をお求めですか?」 当たり前だが、ショップの店員もRPGを体現しているな。選べる... 「またのご利用をお待ちしております。」 取り敢えず、外に出たわけだが… 「須藤さん。」 “ス~、ピ~、ス~…ふぇ?” 「寝てました?」 “あ…、ゴメンね。” ここもRPGっぽいな。 「商品欄にポスターがなかったんですが。」 “多分、スイッチがONになってないのよ。” 「…スイマセン、もう少し素人にも分かりやすく願えますか?」 “だから、条件を満たしてないから、店主が話を持ち出してこな... なるほど、そういう面倒くさいところまでRPGなのか。トコトン... “取り敢えず、その辺の人に話しかけてみたら?” 「そうですね、RPGですからね。」 ―スイマセン、ポスターのこと知りませんか? 「知らないなぁ。」 「ごめんなさい、分からないわ。」 「あ、ダメだよ、これは僕の大事な○○たんなんだ!」 「ああぁ~。そうそう、昔はばぁさんと一緒によくいったもん... …そう易々と情報を得られるものではないな、やっぱり。 諦め半分でショップの前にいる男に話しかける。 「ポスターのこと知りませんか?」 「あぁ、それなら知ってるぜ、ただし、あるものと交換だ。」 「本当ですか!で、何と交換ですか?」 「アンタのそのポケットの中にあるもんだよ。」 ポケットの中、まさか…何故分かった?…これがスイッチとかい... 「その下着と交換だ。」 「うっ、こ、これは、その、あの、」 「嫌ならいいんだぜ、この話は無かったことに…」 八嶋の下着とポスターを天秤にかけてみる。主観ならば当然、... 「分かった、交換しよう。」 「話が分かるじゃねぇか。ホラよ、会員証だ。これでポスター... 「あ、あぁ、ありがとう。」 何か大切なものを得るには他の大切なものを失わなければいけ... 「ハイ、これがポスターだよ。」 俺はやっとポスターを手に入れた。くだらない、実にくだらな... 「これで帰れるんですか?」 “そうね、もうすぐホールドが解けるわ。今日は一応体験だから... 「はぁ、ホールドが解けるってことは、現地解散ということで... “そ。だから、そのまま帰ってOKよ。” 「…分かりました。では。」 何だか今日はくだらない一日だったな。貴重な体験は出来たも... 「皇、どうだった、遊舎カンパニーは?」 「え?あぁ、何か貴重な体験をした気はしますね。」 「そうかそうか、お、そうだそうだ、さっきなりそく銀行から... 「りそくからですか!?」 「うむ、私も興奮してしまってな、先に見てしまった。」 「で?」 「採用だよ!」 「おぉぉぉ!やった、やりましたよ、教授!」 「うむ、これでこれから先も、皇と八嶋のコンビが見られるわ... 「へ?」 「八嶋もりそくなんだよ。」 「そう…ですか。」 「そうそう、八嶋といえば、なにやら下着泥にあったそうだ。」 「…!」 卒業後、俺がりそく銀行に就職したのは言うまでも無いが、八... ただ、きっかけがよく分からない会社で下着泥をしたことだと... 追伸:遊舎カンパニーの時給は1200円と中々のものだった。も... 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