開始行: &size(20){'''TRASH!'''}; CENTER:''[[ハナ>部員紹介]]'' ~ 生活廃棄物研究会。ある1人のストーカー行為(意中の女性の... そんなゴミサークルに今年、新しく研究員が入会した。それ... ゴミ収集日の朝。今日もゴミサークルのゴミ研究もといゴミ... ゴミ研究は、近隣の民家のゴミ袋を一つ一つチェックして、... 「う~ん、このなんとも形容しがたいニオイ、たまんないっす」 恍惚の表情でゴミのニオイを嗅ぐタクミ。今日もゴミ研究に... 「くはぁ、アヤさん、昨日の夕食はボンゴレだったんですねぇ... 鼻の下をのばしてゴミを漁る研究会会長・山本シゲル(21)... 「先輩、それ位にしないとマジでとっつかまりますよ」 「お前に言われたくねぇよ!」 ヴォローン… 「ムッ。来たか」 「今日もバッティングしましたね」 重厚な唸り声を上げながら車が近づいてくる。ゴミ収集車だ。 ヴォロロロロ… 度々ゴミの前で止まっては、回収員が手際よくゴミを車に放... 「今日もアイツらか…カラスよりタチ悪いな」 ゴリラのように毛深く屈強そうな回収員が呟く。 「よく飽きませんよね」 ツリ目で細身の回収員が言う。 回収車がゴミサークルの2人の前に止まり、一層唸り声を上... ヴォォォォォォオーーン… 「今日も来やがったな。ここで会ったが百年目、人の恋路を邪... リュックから素早く三節棍を出して構えるシゲル。 「援護します!!先輩!!」 「そんなモンで勝てると思ってんのか?サトウキビより甘いな」 回収車から降り、ファイティングポーズをして構えるゴリラ... 「もぅ…血の気が多いんですから…僕はゴミ回収してますよ?」 ツリ目がテキパキと仕事をはじめる。 「ホワチョゥ!!」 三節棍が唸りながら打撃を与えようとゴリラ回収員に向かっ... 「先輩、完了しましたよー」 「きいちゃいねぇ~」 十分後… ボグォッ……ドォ…… 2人がアスファルトの上に倒れる。 「ハァ、ハァ…お前、強いな…」 シゲルが拳を額にやりながら呟いた。「ハァ…お前もな…」 お互いの顔を見合わせ、汗だくで微笑み合う。 「いつまでも青春マンガやってないで仕事してください、先輩」 涼しい目で見ていたツリ目が言う。 「先輩…カッコ良かったです…!!」 デジカメを片手に感動しているタクミ。 ゴリラ回収員が立ち上がり、収集車につかまる。 「また闘ろうぜ」 爽やか過ぎる笑顔で言う。 「おう」 上半身だけ起こし、腕をのばし親指を立ててGOODのジェスチ... 運転手が吸っていたタバコの火を消し、収集車を発車させる。 ヴォロロ… 遠ざかってゆく回収車。 「終わったな…」 「今日は活動終了ですね。先輩!今日の戦利品です!」 タクミがバカッとリュックを開く。 「おおおおおおおおぉぉぉッッ」 住宅街に響く雄叫び。 「こ、ここここここ、コレは……ッッ!!パン●●ではないかッッ... 黒いパン●●を手に、三節棍を振り回しながら唸るシゲル。 今日も晴天である。 ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ CENTER:三題噺 14第回 -- ゴミ -- サークル -- 忘却 -- ~ [[戻る>活動/三題噺]] 終了行: &size(20){'''TRASH!'''}; CENTER:''[[ハナ>部員紹介]]'' ~ 生活廃棄物研究会。ある1人のストーカー行為(意中の女性の... そんなゴミサークルに今年、新しく研究員が入会した。それ... ゴミ収集日の朝。今日もゴミサークルのゴミ研究もといゴミ... ゴミ研究は、近隣の民家のゴミ袋を一つ一つチェックして、... 「う~ん、このなんとも形容しがたいニオイ、たまんないっす」 恍惚の表情でゴミのニオイを嗅ぐタクミ。今日もゴミ研究に... 「くはぁ、アヤさん、昨日の夕食はボンゴレだったんですねぇ... 鼻の下をのばしてゴミを漁る研究会会長・山本シゲル(21)... 「先輩、それ位にしないとマジでとっつかまりますよ」 「お前に言われたくねぇよ!」 ヴォローン… 「ムッ。来たか」 「今日もバッティングしましたね」 重厚な唸り声を上げながら車が近づいてくる。ゴミ収集車だ。 ヴォロロロロ… 度々ゴミの前で止まっては、回収員が手際よくゴミを車に放... 「今日もアイツらか…カラスよりタチ悪いな」 ゴリラのように毛深く屈強そうな回収員が呟く。 「よく飽きませんよね」 ツリ目で細身の回収員が言う。 回収車がゴミサークルの2人の前に止まり、一層唸り声を上... ヴォォォォォォオーーン… 「今日も来やがったな。ここで会ったが百年目、人の恋路を邪... リュックから素早く三節棍を出して構えるシゲル。 「援護します!!先輩!!」 「そんなモンで勝てると思ってんのか?サトウキビより甘いな」 回収車から降り、ファイティングポーズをして構えるゴリラ... 「もぅ…血の気が多いんですから…僕はゴミ回収してますよ?」 ツリ目がテキパキと仕事をはじめる。 「ホワチョゥ!!」 三節棍が唸りながら打撃を与えようとゴリラ回収員に向かっ... 「先輩、完了しましたよー」 「きいちゃいねぇ~」 十分後… ボグォッ……ドォ…… 2人がアスファルトの上に倒れる。 「ハァ、ハァ…お前、強いな…」 シゲルが拳を額にやりながら呟いた。「ハァ…お前もな…」 お互いの顔を見合わせ、汗だくで微笑み合う。 「いつまでも青春マンガやってないで仕事してください、先輩」 涼しい目で見ていたツリ目が言う。 「先輩…カッコ良かったです…!!」 デジカメを片手に感動しているタクミ。 ゴリラ回収員が立ち上がり、収集車につかまる。 「また闘ろうぜ」 爽やか過ぎる笑顔で言う。 「おう」 上半身だけ起こし、腕をのばし親指を立ててGOODのジェスチ... 運転手が吸っていたタバコの火を消し、収集車を発車させる。 ヴォロロ… 遠ざかってゆく回収車。 「終わったな…」 「今日は活動終了ですね。先輩!今日の戦利品です!」 タクミがバカッとリュックを開く。 「おおおおおおおおぉぉぉッッ」 住宅街に響く雄叫び。 「こ、ここここここ、コレは……ッッ!!パン●●ではないかッッ... 黒いパン●●を手に、三節棍を振り回しながら唸るシゲル。 今日も晴天である。 ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ CENTER:三題噺 14第回 -- ゴミ -- サークル -- 忘却 -- ~ [[戻る>活動/三題噺]] ページ名: