開始行: #navi(活動/三題噺) *山彦堂のおねえさん ―― [[土星から来た猫>部員紹介]] [#z9... ~ 西暦2097年 二十二世紀を目の前にし、地球は温暖化や砂漠化、地下資源... その反面科学技術は黎明期を迎え、前出した問題から目を背... そんな世界は日本のどこかにある商店街の片隅… 「さっさと帰れ~!あんたみたいな客はこっちの方から願い下... 『堂彦山』と書かれた看板の店から一組の男女が飛び出してき... 「てめぇ!いきなり"剣"振りまわしてんじゃねぇよ!アタマイ... 「剣?何言ってるの~。これは刀の中の刀、日本刀ってのよ~... 言いながら女性はなおも日本刀を振りまわす。男もこれには... 「いやぁ~。商売するのも難しい時代になったもんよ~」 「『ヤマビコドウ』のおねえさん、久しぶりのお客さん追い返... やれやれとつぶやく女性にふと現れた少年が声をかける。 「お、そう言う君はご近所の『喫茶モモタロス』のマスターの... 「とても丁寧かつ一部不足している説明ありがとうございます... 「いやあ~、てれるなぁ~。お茶でも飲んでく~?茶菓子はな... 「いや、褒めてませんから。あとさらっと僕の要望を聞き流さ... 立ち話もなんだからというおねえさんに薦められ二人は骨董... 「ふ~ん。君んとこの家も宇宙へ行っちゃうんだ~。寂しくな... 「ええ、と言っても半年後の話なんですけど」 「それでもいなくなるって分かるだけでも寂しくなるものだよ... 「全くそうは見えませんけどね」 「あはは~。それはね、寂しいけどその反面善いことだからだ... 「善いことですか」 「そう、善いこと。今の地球の状態は分かってるよね。」 「環境問題や地下資源の枯渇、その他諸々の事情で明日にも天... 「そうそう。だから宇宙へ行くってことは未来が続いていく可... 「それって結局地球になすりつけてますよね」 「人間は自分本位の生き物だからね~」 「ところでおねえさんはどうするんですか? ずっとここにい... 「まあ、ね。でももうしばらくはここにいたいんだね~。先祖... 「そんなこと言ってて置き去りにされてもしりませんよ」 「そうならないように気を付けるよ~」 あははと笑いながらお茶を啜るおねえさんに対し、少年の表... 「僕思うんですよ。もしかしたらこれは『最後の審判』なのか... 「なるほど。じゃあ地球は今ハルマゲドンの真っ最中って訳だ... いつもとは違う口調のおねえさんに少年は「えっ」と驚いたが 「さて、もうそろそろ子供は家に帰る時間じゃないかな~」 すぐにいつもの口調に戻り少年は山彦堂を後にした。 その夜 「本当に君の言うとおりなんだね~」 山彦堂のおねえさんは日本刀を片手に小学校のグラウンドに... 「ただふさわしくないのは人間だけに限らないけどね~」 おねえさんの見据える先にはケモノがいた。 それは全身が黒く、そして大人の倍はありそうな大きさを持... 「こういう輩がいるから私は宇宙に行けないわけでして~」 ケモノはおねえさんに気がつくと途端にそちらに襲いかかる。... 「ホホデミ!」 炎を纏った日本刀によってケモノは両断されていた。 「さて、今日はどれだけまがつがみ禍津神が出てくるかな~」 そしておねえさんは夜の町へと消えていった。 ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ *この作品を評価する [#a330758e] #rating #navi(活動/三題噺) 終了行: #navi(活動/三題噺) *山彦堂のおねえさん ―― [[土星から来た猫>部員紹介]] [#z9... ~ 西暦2097年 二十二世紀を目の前にし、地球は温暖化や砂漠化、地下資源... その反面科学技術は黎明期を迎え、前出した問題から目を背... そんな世界は日本のどこかにある商店街の片隅… 「さっさと帰れ~!あんたみたいな客はこっちの方から願い下... 『堂彦山』と書かれた看板の店から一組の男女が飛び出してき... 「てめぇ!いきなり"剣"振りまわしてんじゃねぇよ!アタマイ... 「剣?何言ってるの~。これは刀の中の刀、日本刀ってのよ~... 言いながら女性はなおも日本刀を振りまわす。男もこれには... 「いやぁ~。商売するのも難しい時代になったもんよ~」 「『ヤマビコドウ』のおねえさん、久しぶりのお客さん追い返... やれやれとつぶやく女性にふと現れた少年が声をかける。 「お、そう言う君はご近所の『喫茶モモタロス』のマスターの... 「とても丁寧かつ一部不足している説明ありがとうございます... 「いやあ~、てれるなぁ~。お茶でも飲んでく~?茶菓子はな... 「いや、褒めてませんから。あとさらっと僕の要望を聞き流さ... 立ち話もなんだからというおねえさんに薦められ二人は骨董... 「ふ~ん。君んとこの家も宇宙へ行っちゃうんだ~。寂しくな... 「ええ、と言っても半年後の話なんですけど」 「それでもいなくなるって分かるだけでも寂しくなるものだよ... 「全くそうは見えませんけどね」 「あはは~。それはね、寂しいけどその反面善いことだからだ... 「善いことですか」 「そう、善いこと。今の地球の状態は分かってるよね。」 「環境問題や地下資源の枯渇、その他諸々の事情で明日にも天... 「そうそう。だから宇宙へ行くってことは未来が続いていく可... 「それって結局地球になすりつけてますよね」 「人間は自分本位の生き物だからね~」 「ところでおねえさんはどうするんですか? ずっとここにい... 「まあ、ね。でももうしばらくはここにいたいんだね~。先祖... 「そんなこと言ってて置き去りにされてもしりませんよ」 「そうならないように気を付けるよ~」 あははと笑いながらお茶を啜るおねえさんに対し、少年の表... 「僕思うんですよ。もしかしたらこれは『最後の審判』なのか... 「なるほど。じゃあ地球は今ハルマゲドンの真っ最中って訳だ... いつもとは違う口調のおねえさんに少年は「えっ」と驚いたが 「さて、もうそろそろ子供は家に帰る時間じゃないかな~」 すぐにいつもの口調に戻り少年は山彦堂を後にした。 その夜 「本当に君の言うとおりなんだね~」 山彦堂のおねえさんは日本刀を片手に小学校のグラウンドに... 「ただふさわしくないのは人間だけに限らないけどね~」 おねえさんの見据える先にはケモノがいた。 それは全身が黒く、そして大人の倍はありそうな大きさを持... 「こういう輩がいるから私は宇宙に行けないわけでして~」 ケモノはおねえさんに気がつくと途端にそちらに襲いかかる。... 「ホホデミ!」 炎を纏った日本刀によってケモノは両断されていた。 「さて、今日はどれだけまがつがみ禍津神が出てくるかな~」 そしておねえさんは夜の町へと消えていった。 ~ CENTER:''(了)'' ~ ~ *この作品を評価する [#a330758e] #rating #navi(活動/三題噺) ページ名: