開始行: *文藝部通信 2021年 5月 [#dc509d84] 部員の気まぐれで始めることになった文藝部通信。今月はな... それでは、いってらっしゃいませ。 ~ *第1回目 [#k4a18da9] こんにちは、みどりです。最近は文章を書く習慣がすっかり... さてさて、記念すべき文藝部通信の第1回目というわけで、何... でも、問題があって、最近まじで現実に変化がありません。忍... しかしながら、ほんまにやばいんか?って思ったりもします。... それはそれとして、ぼちぼち日常を冴えるようにせんとヤバ... それでは、私はこの辺で。2回目はf先生に頼もうと思っていま... ~ 部員による講評 ・福祉社「ふにゃふにゃ書いてますね」 ・f「中身なくて良いんですね」 ~ *第2回目 [#cc9db7df] (栄えある? 文藝部通信第二回。今回の書き手はfでお送りし... 五月。 ゴールデンウイークにはじまって、素敵な陽気と病気の雰囲... 今年もまた、五月がやってきた。 なぜ四月ではなく五月になってわざわざこんな話をしている... まったく個人的事情による、個人的感傷だ。けれどまあいい... いつになく早い梅雨が来て、五月の憂鬱に似合いすぎた曇天... (これは完全に余談になるが、五月病の苦しみをじりじりと責... ともかく、私はこの五月でまた一つ年を重ねることとなった... 私はまだ学生だから。たぶん、だけどきっとそう。「大人た... 学びの門の内側は、温かく淀み心地がいい。 だからといって私自身、本物の子供だったときと比べて、何... 電車に揺られる高校生を見かけたときなんか、大学生ともう... 大学生と呼ばれる期間のうちに経験すべき出来事は、私だっ... 十代の頃、無意味に増やした傷が時間と共にゆっくり乾く。... ところで、つい先日に鍋が壊れた。 実はこの文章は、ここからが本題だ。これ以前は長ったらし... marie claireの片手鍋。実家を出て一人暮らしを始める私に... その鍋が壊れたのは深夜のことだった。昼食時に使った鍋を... 私の手の中であっけなく分離した本体と取っ手は、もともと... 新しい鍋を買わなければ。そう、私は何よりまず思った。新... 直後に悲しみを覚えた。そんなふうに軽んじられる手元の鍋... それほど強い愛着を持っていなかったつもりでも、いざ壊れ... 前の週末に、その鍋で二人前の親子丼を作った。いつものよ... 冬には白菜をみちみちに詰めて、一人前の鍋キューブで煮た... 新生活だと張り切って、自炊を始めたばかりの私がまずい料... 空の状態でコンロに乗せると、取っ手の重さに引きずられて... それでも小さくて取り回しがよく、適度に安っぽくて、一人... 最後に作ったのはインスタントのざるそばで、その前の仕事... 鍋はビスから折れていた。逆に言えばビス以外は無事だ。ビ... 私は薄情だ。言い逃れはするまい。自分で選んだわけでもな... その鍋は、壊れたときにもう過去になった。十八歳だったは... 私には私の生活を手放す権利がある。私には鍋というモノを... 可哀想に。 私はとても薄情なので、自分が壊し、捨てることに決めた鍋... 新しく買ったお気に入りの鍋は、丁寧に手入れをされて、う... 私は壊れた鍋を思い出さない。何かの拍子に思い出しても、... 忘れてしまうにしろ、そのディティールを少しでもどこかに... 切り捨てたものを精一杯に惜しむ。そのために、私は特に気... 薄情でなければ、残酷でなければ、人は成長できないと思う... 古いものを(愛するにしろ)切り捨てて、新しいものを歓迎... 五月の陽気はきらきらとして、その残酷な気分にぴったりの... ふるい年の終わり。いま、窓の外には雨が降っている。雨曇... 洗濯ものが乾かなくて困る。生活は続く。私は生きて、たぶ... 京都の梅雨はどうも湿っぽい。 (以上です。次の更新は福祉社さんにお願いします。よろしく... 終了行: *文藝部通信 2021年 5月 [#dc509d84] 部員の気まぐれで始めることになった文藝部通信。今月はな... それでは、いってらっしゃいませ。 ~ *第1回目 [#k4a18da9] こんにちは、みどりです。最近は文章を書く習慣がすっかり... さてさて、記念すべき文藝部通信の第1回目というわけで、何... でも、問題があって、最近まじで現実に変化がありません。忍... しかしながら、ほんまにやばいんか?って思ったりもします。... それはそれとして、ぼちぼち日常を冴えるようにせんとヤバ... それでは、私はこの辺で。2回目はf先生に頼もうと思っていま... ~ 部員による講評 ・福祉社「ふにゃふにゃ書いてますね」 ・f「中身なくて良いんですね」 ~ *第2回目 [#cc9db7df] (栄えある? 文藝部通信第二回。今回の書き手はfでお送りし... 五月。 ゴールデンウイークにはじまって、素敵な陽気と病気の雰囲... 今年もまた、五月がやってきた。 なぜ四月ではなく五月になってわざわざこんな話をしている... まったく個人的事情による、個人的感傷だ。けれどまあいい... いつになく早い梅雨が来て、五月の憂鬱に似合いすぎた曇天... (これは完全に余談になるが、五月病の苦しみをじりじりと責... ともかく、私はこの五月でまた一つ年を重ねることとなった... 私はまだ学生だから。たぶん、だけどきっとそう。「大人た... 学びの門の内側は、温かく淀み心地がいい。 だからといって私自身、本物の子供だったときと比べて、何... 電車に揺られる高校生を見かけたときなんか、大学生ともう... 大学生と呼ばれる期間のうちに経験すべき出来事は、私だっ... 十代の頃、無意味に増やした傷が時間と共にゆっくり乾く。... ところで、つい先日に鍋が壊れた。 実はこの文章は、ここからが本題だ。これ以前は長ったらし... marie claireの片手鍋。実家を出て一人暮らしを始める私に... その鍋が壊れたのは深夜のことだった。昼食時に使った鍋を... 私の手の中であっけなく分離した本体と取っ手は、もともと... 新しい鍋を買わなければ。そう、私は何よりまず思った。新... 直後に悲しみを覚えた。そんなふうに軽んじられる手元の鍋... それほど強い愛着を持っていなかったつもりでも、いざ壊れ... 前の週末に、その鍋で二人前の親子丼を作った。いつものよ... 冬には白菜をみちみちに詰めて、一人前の鍋キューブで煮た... 新生活だと張り切って、自炊を始めたばかりの私がまずい料... 空の状態でコンロに乗せると、取っ手の重さに引きずられて... それでも小さくて取り回しがよく、適度に安っぽくて、一人... 最後に作ったのはインスタントのざるそばで、その前の仕事... 鍋はビスから折れていた。逆に言えばビス以外は無事だ。ビ... 私は薄情だ。言い逃れはするまい。自分で選んだわけでもな... その鍋は、壊れたときにもう過去になった。十八歳だったは... 私には私の生活を手放す権利がある。私には鍋というモノを... 可哀想に。 私はとても薄情なので、自分が壊し、捨てることに決めた鍋... 新しく買ったお気に入りの鍋は、丁寧に手入れをされて、う... 私は壊れた鍋を思い出さない。何かの拍子に思い出しても、... 忘れてしまうにしろ、そのディティールを少しでもどこかに... 切り捨てたものを精一杯に惜しむ。そのために、私は特に気... 薄情でなければ、残酷でなければ、人は成長できないと思う... 古いものを(愛するにしろ)切り捨てて、新しいものを歓迎... 五月の陽気はきらきらとして、その残酷な気分にぴったりの... ふるい年の終わり。いま、窓の外には雨が降っている。雨曇... 洗濯ものが乾かなくて困る。生活は続く。私は生きて、たぶ... 京都の梅雨はどうも湿っぽい。 (以上です。次の更新は福祉社さんにお願いします。よろしく... ページ名: