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京都工芸繊維大学 文藝部

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 *神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン [#x197253c]
 -作者:榊 一郎 イラスト:神奈月 昇
 -評者:[[お亀納豆>部員紹介#hf0c239e]]
 -日付: 2006-08-21
 **お薦め対象 [#qc06ee18]
 音楽好きな人は読まない方が良いかも知れません。
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 **粗筋 [#ae22fb2d]
 奏でよ、其は我等が盟約也
 其は盟約
 其は悦楽
 其は威力
 故に奏でよ汝が魂の形を
 
 新米神曲楽士のタタラ・フォロンは、キュートで最強の精霊コーティカルテと契約をしてはいるものの、安定した神曲が扱えず未だに見習い楽士。そんな彼に、精霊の放つ力“精霊雷”を集める初仕事が舞い込んだ。
 張り切るフォロンに、普段は何かとうるさいコーティカルテも、この時ばかりはなにも言わず素直に協力してくれたのだが……。
 **感想 [#z4372190]
 GA文庫の創刊ラインナップに登場。まあ、この頃からレーベルの柱に『ポリフォニカ』を添える気やったんやろうなあ。他の新刊がなかなか減らない中、これだけは凄いスピードで売れてたからなあ。恐るべし榊さんのネームバリュー。
 
 さて、本作はキネテッィクノベルとして始動した『神曲奏界ポリフォニカ』の続編に当たる。と言ってもキネテッィクノベルは読んでいなくても大丈夫。と言うか、この本で更にキネティックノベルを売ろうとしている。三ヶ月後にパッケージ版が発売されたし。&br;
 さて、本作はキネテッィクノベルとして始動した『神曲奏界ポリフォニカ』の続編に当たる。と言ってもキネテッィクノベルは読んでいなくても大丈夫。と言うか、この本で更にキネティックノベルを売ろうとしている。三ヶ月後にパッケージ版が発売されたし。
 そういう訳で、キネティックノベルが学生編だとすると、文庫は社会人編。ファンタジー世界ではあるが、社会人としての心構えとかは、そのまま現実にも当て嵌まるかと。自分の年齢が年齢だけに妙にリアルと言うか、生々しいと言うか。でも、ラノベで、こういう事が書いてある作品ってのも珍しい気がする。
 
 で、神曲という設定。神曲楽士と呼ばれる人々は神曲を奏で、精霊を従える。問題は神曲の演奏シーンなんだよなあ。楽器の音が文字で表現されています。文章じゃないよ、文字だよ。個人的には全く気にならんのだが、気になる人には気になるらしい。音楽好きが読んだら、「音楽ってのは文字で表現出来るものじゃない!」とか思うんだろうか。
 
 そしてキャラクター。そもそもイラストのクオリティがべらぼうに高い上に美少女ゲームかと見紛う程のキャラ配置に脱帽。
 まず主人公フォロンの契約精霊、コーティカルテ・アパ・ラグランジェス。そうか、やはり最近の流行りは外見年齢中学生以下か。その上ややツンデレ気味。口絵の一ページ目からは最早エロスを感じる。
 それから双子のユギリ姉妹、ペルセルテとプリネシカ。前者は金髪ツインテールでフォロンにベタ惚れ。後者は銀髪ストレートで、清純派。これで攻略対象ヒロインでなくて何だと言うのか。
 そしてフォロンの上司、ユフィンリー姐さん。もうよりどりみどりですね。
 
 ってな訳で『ポリ赤』第一弾でした。今ならまだ間に合う、みんな、拡がる『ポリフォニカ』ブームに乗り遅れるな!!
 
 RIGHT:評価 燃:A 萌:A+ 笑:C+ 総:A
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