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京都工芸繊維大学 文藝部

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 *神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎 [#f5f32695]
 -作者:あざの 耕平 イラスト:カズアキ
 -評者:[[お亀納豆>部員紹介#hf0c239e]]
 -日付: 2008-09-18
 **お薦め対象 [#s21b167a]
 『ポリフォニカ』及びあざのさんファンに。
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 **粗筋 [#na4e5c42]
 新進気鋭の音楽家にして、神曲楽士のダン・サリエル。世間でその才能は高く評価されているものの、性格はといえば、傲岸不遜で傍若無人、唯我独尊な俺様――である。そんな彼がある日、一柱の上級精霊コジと出会った。この精霊がいたく気にいったサリエルは、珍しく自ら契約を申し出たのだが、すげなく断られてしまうのだった。そこで意固地になったサリエルは、なんとか彼と契約を結ぼうと計略するのだが……。
 **感想 [#oee9eda0]
 短編集『[[ぱれっと>書評/4797342994]]』から十三ヶ月、遂に満を持して『ダン・サリエル』シリーズ化キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
 
 『白』と同じく、キャラクター原案で山本ヤマトさんの名前が入っていたりはしなかった。何でだ……。
 シリーズ化するに当たって、今までに『ポリフォニカ』でやられていないことをやろうということで、連作短編集形式に。
 冒頭でサリエル達がタイトルに色が入っていないと自分達で突っ込んでいて吹いた。
 
 『ダン・サリエルと白銀の虎』
  表題作。『[[ぱれっと>書評/4797342994]]』に収録されていたものを再録。あざのさん目的で『[[ぱれっと>書評/4797342994]]』を買った人は涙目。
 サリエル、コジ、アマディアは大体、山本さんが描いたそのままなんだが、サリエルの契約精霊モモだけがXEVOLUTIONしてる件。判り易く言うと、滅茶苦茶可愛くなってる!
 
 『ダン・サリエルと栄光のヤマガ00壱型』
 サリエルとユフィンリーの単身楽団自慢合戦。ということで、『赤』からユフィンリーを筆頭にフォロン、コーティ、レンバルトが登場。ユギリ姉妹の出番は無し。
 完全にコメディ一直線な話だが、大変面白かった。
 
 『ダン・サリエルと孤高の老楽士』
 前話とは一転して真面目なエピソード。要するにサリエルは極度のツンデレなんですね、分かります。
 で、サリエルとデートのつもりでおめかししてくるモモが可愛過ぎる。
 
 『モモ・パルミラ・ファルスタッフの幸せな一日』
 おまけ。ずっとモモのターン!!
 
 つーわけで、新シリーズ第一巻でした。非常に良質なエンターテイメント作品に仕上がっていたように思います。
 『[[ぱれっと>書評/4797342994]]』で読んだときはサリエル、モモ、コジ、アマディアの四人の話だという印象を受けたが、いざ文庫になってみれば、ずっとサリエルとモモのターン!!タイトルは「ダン・サリエルと中級精霊モモ」とかにするべきだと思うんだ。アマディアなんぞ最早サブヒロインっていう扱いですらないじゃないっすか。
 &size(30){モモって何処で拾えるんですかね?};
 
 次は『アイソレーション・ブラック』。三ヶ月空いているのに、「またか」という印象が拭えない……。
 
 RIGHT:評価 燃:A- 萌:A+ 笑:A- 総:A+
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 CENTER:[[一覧に戻る>ブックレビュー#w65dd6cd]]