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京都工芸繊維大学 文藝部


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神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター <3>

  • 作者:大迫 純一 イラスト:忍 青龍
  • 評者:お亀納豆
  • 日付: 2008-11-16

お薦め対象

大迫さんのシリーズはそろそろ誰に薦めれば良いのか判らなくなってきました。

粗筋

もともとは、ギャングの仲間入りしちまった莫迦な坊やを連れ戻す、てだけの話だった。ボスもろとも組織を壊滅させちまったのは、もののはずみってやつだ。
ところがそこで幼い女の子を発見、なんてのは完全に想定外……なに!?俺がお前さんのパパ!?
おまけにママは、かつての俺の契約楽士で、しかも行方不明?どうなってんだよ、こりゃあ!?
「ママに逢いたい……」
サナの哀願に応えた俺は、しかし自身の存在さえ脅かす事件に、ついに直面することになっちまった。

感想

大迫さんが四ヵ月も間を空けるって珍しいんじゃね?いや、この人の『ポリフォニカ』はそれくらいのペースで丁度良い気もするが。

さて、今回はレオンが契約楽士をコロコロ変えていることの代償が彼を襲うことになる。その最中に出会った少女サナ。彼女は以前の契約楽士マデリーナの娘であるという。ようじょ!ようじょ!サナ可愛いよサナ。

と阿呆なことを言っている場合じゃなく、事態は割かし大変なことに。自分のこれまでの行いが引き起こした壮大なしっぺ返しに鬱になったレオンの髪がどす黒い血の色に。というところで次巻へ引っ張るという焦らしプレイ。いつもはポンポン出すくせに、こういうときに限って、次は半年後らしいです。その間に『黒』を挟むくらいなら先にこっちを出してほしいんですが。

そして今回もツンツンなセヴンが良い感じです。

残念だったのは挿絵が一枚しか無いということ。忍さん、体調不良か何かですか?その忍さんの絵師紹介の欄に「来年、子供の頃からの小さな夢が一つ叶いそう」って書いてあるけど、作品絡みの話なんだろうか。メディアミックスだったら小さな夢じゃないか。

ちなみに『トライアングル・ブラック』で三年後にレオンとシェリカが出会うと明言されてから、この巻で一年半が経過したそうな。先は長い……。

次は『スパイラル・ホワイト』。

評価 燃:B+ 萌:A- 笑:B 総:A



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