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京都工芸繊維大学 文藝部


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文藝部通信

第4回目

 嵐山よりこんにちは。弁邪明です。就職関係の文章書きたくねえなあ(特に手書き)、でも追加で書くしかないなあと思っていた矢先に、この通信の投稿順が回ってきました。書きたそうにはしていません。はい。

 さて、早起きが苦手な私は、研究室の近くに住みたいと願い、それがかなって嵯峨嵐山駅近くで下宿をしている。下宿して1年と少しが経つのだが、不動産屋で部屋探しする段階で、日本はコロナ禍に覆われ始めていた。確か一回目の緊急事態宣言を発令すると発表していた頃だったと思う。実家が大阪にあるので、教授から「5月末までは来ないで」と言われ、私もう京都に住むんだよなあと思いつつも、大学の掲げた自粛要請(大学が提供しているサービスを活用したオンライン授業の実施や研究室活動の禁止)に従っていた。観光名所として知られる嵐山だが、当時は外国人の姿が見られないのは勿論、駅に着く直前けたたましい汽笛を鳴らしながらゆっくり停車するトロッコ列車(場合によっては乗客がカラオケで景気よく歌っている事もある)は走らなくなり、店もほとんど閉まるなど、ここを我慢すれば乗り越えられると誰もが信じていたはずだった。

 これを投稿する時点では落ち着いてはいるものの、主要都市で感染者数がぶり返すわ、何だかんだで変異型がやってくるわと報道された事もあった。私としては医療の逼迫がどうこうよりも、飲食業界は「複数回も緊急事態宣言されると流石に無理」と断腸の思いで閉店すれば、助成金なんか貰えなくたって良い、酒を客に持ってこさせるなどの抜け道を通って営業するなんて事をしていて、個人単位で見てもゴールの見えない自粛へに疲れを感じている人が居るように感じる。更にはそういう人達が自身の疲れか怒りかの捌け口をワクチンや、「マスク」「自粛」の二大似非警察に扮して撒き散らしているのだから恐ろしい。

 嵐山に住んでみたは良いが、嵐山の観光名所の事など、これっぽちも伝える事が出来ない。パンフレットの文章をコピペしてこれが嵐山の魅力ですとか言っておいた方が手間をかけずに伝えられる。

 少し話題を変えたい。私が文藝部に入った理由はバリバリ理系の大学に存在する当部への好奇心と他の部のノリについていけなくて消去法した結果だった。自分が思い描いた事をただ文章に起こす、起こせなくても企画に参加する専門になれば良いと思っていた。入部した時から話が持ち上がっていた京都の文学フリマに出店し、合宿(と称した旅行)も二回参加してきた。特に合宿では直前まで課題に追われてそれを終えた後の良い羽伸ばしになったし、二回目の城崎温泉は独り夕方まで温泉巡りをした。大学生活で極端なインドア派になっていた私にとっては企画や申請などの準備に至るまで関わった時期なので、これらの経験は思い出として深く残るだろう。舞台に温泉地が登場する小説は多いので、温泉ネタを使って合宿の場所決めしたら楽しいだろう。本当にコロナが憎い。

 文章、とりわけ小説を書いていた頃のリハビリを兼ねてこれを書いていたが、もうネタが無くなってきた。部屋と研究室との距離が近く、途中で帰って家事をこなしているが、手が本当に空いてしまった時の部屋での過ごし方に結構毒されている。現状の私自身が怖い。このままだらだら書くのもダメだと思うので、次は菴田しおりさんにでも投げてみようか。